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ナイロビの蜂

The Constant Gardener
2005/イギリス/ギャガ・コミュニケーションズ/128分
出演:レイフ・ファインズ レイチェル・ワイズ ユベール・クンデ ダニー・ヒューストン ビル・ナイ ピート・ポスルスウェイト 
監督:フェルナンド・メイレレス

偏差値:59.0 レビューを書く

けっこうハードな社会派サスペンス+本当の妻の愛 [85点]

予告編で見かけたレイチェル・ワイズの可憐な笑顔がくっきりと記憶に残っていて、てっきりメロドラマだと思っていましたが、実はジョン・ル・カレ原作による立派な社会派サスペンス作品でした。

イギリス人的ガーデニング趣味=事なかれ主義の夫が妻の死について調べるほどに、巨大な社会悪が暴露されていき、同時に妻の深い愛にも気づいていくストーリー運びは面白い。また、舞台になるケニアの赤っぽい町の風景は、見慣れた都会とは全く異なる色彩でざわついた感じがします。ハンディを多用するカメラワークがドキュメンタリー調で力強く、見終わった後も鮮明な印象が残りました。

夫を始末するために追いかけてくるのが、テッサが必死に救おうとしていた黒人たちだったりして、”ああ、人間ってむなしいなぁ”などとため息をひとつ。

2008/05/22 15:08

frost

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