天国と地獄
1963/日本
出演:三船敏郎 仲代達矢 山崎努 香川京子
監督:黒澤明
原作:エド・マクベイン
脚本:小国英雄、菊島隆三、久板栄二郎、黒澤明
音楽:佐藤勝
(データベース登録者:ちりつも)
偏差値:61.3 レビューを書く
優れた犯罪映画 [90点] [参考:1]
誘拐犯罪のお手本のような映画。
見た感想は一言「面白かった。」
白黒の画面がいかにシャープなことか。
横浜の繁華街の映像、ストーリー、演出のうまさ。
そして、音の組み合わせ。
映画作りとして学ぶべき箇所が山ほどありそうだ。
(映画作ったこともないくせによくいうなぁ・・・)
仲代達矢扮する戸倉刑事がよい。
現実にこんなに犯人を憎む刑事はいるのか?
「ちょっと、異常かも?」って思うくらい。
だが、映画はそれでいいよ。
この映画を見てると、主張を感じる。
子供を殺そうとする人間なんて人間じゃない。
人間じゃない奴は、死刑に値する。
刑事は悪を滅ぼす使命がある。
そういう人達が刑事になって欲しい!という人々の願望を戸倉はかなえてくれる。
現在の私が見ていても、気持がスカッとする。
この映画は、見る側を納得させるシーンをきちんと入れている。
必ずといっていいほど、誘拐された側の権藤(三船)の苦しい心境の時と刑事たちを、でくわせている。
このシーンがあるから、戸倉のヒューマニズムが生きてくる。
きっと、信念を強く持っているからこそ、今見ても大衆を魅了する映画なのだろう。
2008/05/01 22:03
ちりつも
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