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センチメンタルヤスコ

2012/日本/る・ひまわり/87分
出演:岡本あずさ 池田成志 滝藤賢一 和田正人 高木万平 我妻三輪子 坂田聡 仁科貴 山崎一 
監督:堀江慶
主題歌:May J.
http://yasuko.asia/

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主演はドラマ「ケータイ刑事 銭形命」(09)で女優として注目を浴びた岡本あずさ。心に“闇”を抱え迷いながら生きるヤスコを熱演している。難事件に挑む刑事を池田成志。そして事件の鍵を握る、自称<ヤスコの恋人>と名乗る7人の男たちには、万引き癖のある元寿司職人に滝藤賢一、塾講師に山崎一、元バブルの不動産王に坂田聡、エアコン設備工に仁科貴といった実力派が顔を揃える。またカリスマ実業家に「D-BOYS」の和田正人、キャバクラ店員に高木万平、 性同一性障害で引き篭もりの盗撮魔に人気モデルの我妻三輪子などフレッシュな俳優も参戦。
救急治療室前で繰り広げられる白熱した演技のぶつかり合いは、舞台のような緊張感さへ漂っている。
 監督は『ベロニカは死ぬことにした』を手掛けたことで注目を集めた若手監督・堀江 慶。演劇界にも進出し、主催する劇団・CORNFLAKES の旗揚げ公演で演出した『センチメンタルヤスコ』が大ヒットを記録。演劇界でも高い評価を得て、満を持して映画として生まれ変わった。 主題歌「Only one」は、若者を中心に人気急上昇中のMay J.が本作のために書き下ろした名曲!!
誰かに愛されたいならば、まず自分を好きになってほしい。その瞬間から、孤独の“闇”に一筋の光が降り注ぐ…と本作は心に強く訴える。

監督は『ベロニカは死ぬことにした』の堀江慶。
日本大学芸術学部在学時から注目を浴び、長編初監督作品『グローウィン グローウィン』は実力派俳優の戸田昌宏主演で史上最強の学生映画と話題を集め、バンクーバー国際映画祭のドラゴン&タイガーアワードでスペシャルメンション、マンハイム国際映画祭ではエキュメニック審査員特別賞を受賞し、トリノ国際映画祭、プチョン国際ファンタスティック映画祭、イスタンブール国際映画祭などに正式招待されるなど華々しいスタートを飾る。その後も堀北真希、水川あさみ主演のホラー映画『渋谷怪談1・2』、池内博之主演の『全身と小指』など繊細な演出で俳優たちからの信頼も厚く、真木よう子と韓国の人気スター イ・ワン主演の『ベロニカは死ぬことにした』は第18回東京国際映画祭でのプレミア上映を皮切りに全国ロードショーされ、話題作を手がけている注目の若手監督。

 その後演劇界にも進出し、主催する劇団・CORNFLAKESの旗揚げ公演となった『センチメンタルヤスコ』は大ヒットを記録、小規模での公演にも関わらず現在までに12000人を動員する人気劇団へと成長した。
舞台版は主人公のヤスコがテレフォンオペレーターという設定で、彼女が日記代わりに吹き込んでいたテープレコーダーを元に事件を紐解いていく。初演ではヤスコ役を小田茜、天童役を人気歌舞伎俳優の中村亀鶴が演じている。短期間での再演もおこなわれるほどの人気戯曲である。そしてついに待望の映画化が決定! 舞台版ではコミカルな要素が強かったが、映画版では人間の「闇」をさらに深く描くシリアスな人間模様が見所となっている。

撮影は『非女子図鑑』の藤本光明、照明は『東京プレイボーイクラブ』の松本憲人、録音は多くの日本映画を支えるシネマサウンドワークス、編集は『かぞくのひけつ』の鈴木真一、音楽は『茜さす部屋』の三枝伸太郎。新進気鋭の若手監督の作品の屋台骨としても定評のあるスタッフ陣が舞台版から大きく羽ばたいた「ヤスコ」をより魅力的にしている。

4月21日より、渋谷ユーロスペースほか全国順次公開!