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サニー 永遠の仲間たち

2011/韓国/CJ Entertainment Japan/124分
出演:ユ・ホジョン シム・ウンギョン ジン・ヒギョン カン・ソラ コ・スヒ キム・ミニョン ホン・ジニ パク・ジンジュ イ・ヨンギョン ナム・ボラ キム・ソンギョン キム・ボミ ミン・ヒョリン 
監督:カン・ヒョンチョル
http://www.sunny-movie.com

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あの頃、すべてが輝いて見えた。ただ一緒にいるだけで楽しかった。永遠の友情を誓ったかけがえのない仲間たち。でも、彼女たちが再び集まることは決してなかった――。

あれから25年。専業主婦として、不自由のない日々を送っているナミ。彼女は母が入院する病院で、高校時代の仲良しグループ“サニー”のリーダー、チュナと偶然再会する。脳裏を駆けめぐる楽しかった日々の思い出。田舎からソウルの女子高へやって来た転校生のナミは、方言のせいで初日からすっかり笑い者になってしまう。そんな彼女を仲間に入れてくれたのが姉御肌のナミだった。個性豊かな彼女の仲間たち。二重まぶたに憧れるチャンミ、国語教師の娘なのに口汚いジニ、キレると怖い文学少女のクムオク、ミス・コリアを夢見るポッキ、そして謎めいた美少女のスジ。友情の証としてグループを“サニー”と名付け、明るい教室でいつも笑い合っていた7人。でも、あの事件のせいで、彼女たちは離ればなれになってしまう。

再会したチュナは余命2ヵ月の重い病に侵されていた。「死ぬ前にもう一度みんなに会いたい」。心から願うチュナのため、ナミは残りのメンバーを捜し始める。それはナミにとって、輝いていた日々を取り戻し、再び人生の主役になる旅でもあった。

韓国で昨年公開されると同時に、世代を超えた共感を呼び、740万人動員という大ヒットを記録した『サニー 永遠の仲間たち』。次から次へと口コミが広がり、6人にひとり以上が映画館へ足を運ぶ話題作になったこの作品は、1980年代のソウルを舞台に、7人の女性たちが失ってしまった大切な何かを取り戻していく美しい友情の物語だ。

かつての仲間たちは、25年の時を経て、それぞれの生活を送っている。ある者は夢を実現し、ある者は夢に破れ、思いもしなかった現実に直面している。でも、25年前のあの日、誰もがきらきらと輝いていたはずじゃないか? 『サニー』は観る人の胸の中にずっとしまわれている、まぶしい日々の記憶も呼び起こし、あたたかい感動で満たしてくれる。そして、こんなふうに語りかけてくる。あなたたちだってもう一度、輝いていたあの日に帰ることができるのだと。

舞台となる80年代は、世界中でポップ・カルチャーが咲き乱れた文化的な爛熟期。新しいファッションが生まれ、ディスコ・ブームが巻き起こり、MTVを通じて米英のポップ・ミュージックが若者たちの心に突き刺さった。それは韓国も例外ではない。ここ数年、世界的に80'sカルチャーが再びメディアをにぎわせる中、韓国でも人気TV番組が80年代に流行した音楽や映画を多く引用するなど、幅広い年代の注目を集めている。

『サニー 永遠の仲間たち』は、緻密な時代考証に基づき、当時の模様を忠実に再現した。ナイキのバッグや『ロッキーⅣ』の看板など、80年代的なアイテムをちりばめた衣装や美術。そして、印象的な音楽の数々は、観る人のノスタルジーに直接的に訴えかける。シンディ・ローパーが歌う『ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン』に、彼女の名曲を日本でも人気のジャズ・デュオ、タック&パティがカバーした『タイム・アフター・タイム』。そして本編のテーマ曲ともいえる当時ヒットしたディスコ・ミュージック『サニー』。80年代ならではの甘く切ないメロディーが、映画そのものの内容と重なり、深く心に染み込んでくる。

 監督は、前作『過速スキャンダル』(08)が国内で記録的な興行成績を上げ、続く本作のヒットで韓国を代表するヒットメーカーの地位を確立したカン・ヒョンチョル。母親の昔の写真を見てこの作品を着想したという彼は、現在と過去を行き来する手法を使って、登場人物が辿ってきた人生の悲哀をくっきりと浮かび上がらせる。また、25年間連絡のない仲間の消息を捜すストーリーは、この作品にミステリーとしての面白さと緊迫感を与えることに成功した。出演は、サニーのメンバーを捜す現在のナミにユ・ホジョン、かつてのリーダーで現在は成功した事業家のチュナにジン・ヒギョン。ほか、今作のために発掘した新人女優とベテラン女優たちのアンサンブルは、この作品の大きな収穫のひとつと言っていいのかもしれない。


5月Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー

友達っていいよね。韓国映画『サニー 永遠の仲間たち』より

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韓国映画『サニー 永遠の仲間たち』の見どころと、三ツ矢雄二、日高のり子によるトークショーのレポート。