マネーボール
2011/アメリカ/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/133分
出演:ブラッド・ピット ジョナ・ヒル フィリップ・シーモア・ホフマン ロビン・ライト クリス・プラット スティーブン・ビショップ ケリス・ドーシー
監督:ベネット・ミラー
http://www.Moneyball.jp/
『ソーシャル・ネットワーク』の製作陣が、ブラッド・ピットを主演に迎え、米メジャーリーグを舞台に描く感動の実話!
貧乏球団アスレチックスを、常勝軍団に作り変えた男ビリー・ビーン!
常識破りの「マネーボール理論」が起こした奇跡とは?
ブラッド・ピットが実在の史上最高のGMの生きざまを熱演!
『ソーシャル・ネットワーク』でアカデミー賞脚色賞を受賞したアーロン・ソーキンによる脚本。製作は『ソーシャル・ネットワーク』のマイケル・デ・ルカとスコット・ルーディンのプロデューサーコンビで、監督は『カポーティ』でアカデミー賞にノミネートされたベネット・ミラー。この強力な製作陣が主演に迎えたのは、本年度カンヌ映画祭パルム・ドール受賞作『ツリー・オブ・ライフ』でも見事な演技力を披露したブラッド・ピット。古い伝統を打ち破りあくまでも自分を貫く男の強さと、チーム低迷に焦るなか、離れて暮らす娘との交流に安らぎを見出す父親のナイーブさを、鮮やかに力強く演じ切る。
「このチームで勝てば、野球の世界を変えられる!」
若くしてアスレチックスのゼネラルマネージャーとなったビリー・ビーンは、プロ野球選手から球団のフロントに転身するという珍しいキャリアを持つ。その風変わりで短気な性格で、自分のチームの試合も観なければ、腹がたったら人やモノに当り散らすという癖のある男。選手時代に結婚した妻も、仕事に没頭すると家庭を顧みない彼から離れて行った。
ある時ビリーは、野球はまったく知らないイェール大経済学卒のピーターと出会い、彼が主張するデータ重視の運営論に、ギャラを選手獲得に積めない球団が勝つための突破口を見出す。そして、オーナーや監督の反対を無視して後に「マネーボール理論」と呼ばれる戦略を実践していく。シーズン当初は理論が活きず、変わり者のビリーと、スタジアムには似つかわしくないビジネスマン然としたピーターのコンビは、球界にもファンにもバカにされていた。だが、主力選手一人と交換に、一見「寄せ集め」と思われる選手を3人入れ、キャッチャーしかやったことのない選手に一塁を守らせたり、ハタ目からは無茶なトレードを繰り返すうち、ビリーの揺るぎない信念はやがて徐々に勝利をもたらし、誰も想像しなかった奇跡をもたらす!
ビリーを今まで信じなかった周囲も彼の手腕を認め、信頼を回復していくことになる。そしてある日、予期せぬ人から、予期せぬ電話が飛び込んでくるのだった・・・。
ピーター役にはコメディ俳優ジョナ・ヒル、チームの監督にアカデミー賞俳優フィリップ・シーモア・ホフマン、ビリーの妻には『フォレスト・ガンプ』のロビン・ライトという共演陣に加え、娘を12歳の新星ケリス・ドーシーが演じ、生き方に迷いを見せる父へさりげなく歌う歌声が観るものの心に静かに響く。
-STORY-
ビリー・ビーン(ブラッド・ピット)は、高校卒業後ニューヨーク・メッツに入団したが、入団後は予想に反し低迷の日々を送ることに・・・・・・。若くしてスターになった故の、高慢で短気な性格も災いしてか、トレードで数チームを渡り歩き、ついに弱小球団オークランド・アスレチックスで約10年のプロ生活に終止符を打ち、自らスカウトマンに転身する。
数年後――ビリーはアスレチックスの若きGMとなっていた。だが貧乏チームの低迷は続き、ワールド・チャンピオンの夢は夢のままであった。やがて、野球経験のない他球団のフロントスタッフであるピーター・ブランド(ジョナ・ヒル)との出会いをきっかけに、後に“マネーボール理論”と呼ばれる「低予算でいかに強いチームを作り上げるか」という独自の理論を実践していく。だがそれは、古いスカウトマンたちだけでなく、選手やアート・ハウ監督(フィリップ・シーモア・ホフマン)らの反発を生み、逆にチーム状況は悪化する。
それでも強引に独自のマネージメントを加速させていくビリー。その揺るぎない信念と情熱は、チームに勝利をもたらすにつれ、少しずつだが選手たちやスタッフ陣を動かし、やがて公式戦20連勝という記録的偉業を成し遂げる。
こうしてビリーは、誰にも理解されなかった理論で誰もが認める結果を出し、選手として果たせなった成功をGMとしてて収めることになる。アスレチックスをプレーオフの常連にまで押し上げたビリーの手腕は球界内で注目を浴び、腕利きの経営者として他球団からの誘いが舞い込むようにもなってきた頃、ビリーは心の奥底に眠っていた自身のある問題に気がつく・・・。
11月11日(金)ロードショー