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Eternal Sunshine Of The Spotless Mind
107分/アメリカ/ギャガ=ヒューマックス/107分
出演:ジム・キャリー ケイト・ウィンスレット キルスティン・ダンスト マーク・ラファロ イライジャ・ウッド トム・ウィルキンソン 
監督:ミシェル・ゴンドリー

偏差値:55.6 レビューを書く

愛するって...いろいろかな? [75点]

このレビューはネタバレを含みます

正直、期待していたものと少し見終わった印象がちがった。
気持ちいい、すっきりする!て映画ではなかった。

恋愛映画といえるけど、けっして明るくハッピーな作品ではない。「ちょっと、日本の宣伝とはちがうよなぁ?」っていう気がした。

逆に、現実の恋人同士のよくある心象風景?というようなリアルな感じのする映画だった。
もちろん、斬新な発想のストーリーだし、SF的な要素もあるし、けっして現実の恋人同士が体験するような内容ではなかったけど。

一番この映画で感じたことは、恋人同士の愛する喜びと苛立ちと、苦悩だった。
その人を好きになっても全面受け入れられるということは不可能だと思う。
もちろん、その人を好きになったのだから、自分の気に入った人であることには間違いない。
ただ、お互い好きあってても、今まで別々に生きてきた二人なのだ。
「全てが理想…」というわけにはいかない。
相手と自分の感覚の違い。普通の暮らしの中での相違。
食事しているとき、本人の服装、髪型、言葉遣い、ちょっとしたことばかりだけど、不満や苛立ちはある。
それでも、一緒にいたい、同じ時間を共有したい、束縛されたい、そんな矛盾した思い(愛情)が相手を求めるのだと思う。

そこんとこが、すごくストレートに現している映画だ。

主役のジム・キャリーが今までとはまったくかけ離れた役なのが面白い。
うだつがあがらない、内向的で自分に自信のないオタク系の役を演じている。
ヒロインのケイト・ウィンスレットは、すごい色ばかり染めてる髪をした、風変わりなテンパッてるイケイケ現代女性という役。
ケイトにいたっては驚きだ!
古い年代の映画が多いせいか、"コスチューム女優"といわれてきたが、型破りな現代女性も似合っている!!

オタクとヤンキー系?
この全く合わなさそうな二人が恋人なのだ。
どうみてもうまくいきそうな気はしない。

脇役のキルスティン・ダンストの役も魅力的だった。
イライジャ・ウッドにいたっては、なんでこんな役引き受けたんだろう?
「フロド」ファンにしてみると、この役は「ちょっと勘弁してくれ~!」って感じなのでは?

脚本は素晴らしいと思う。
少し、ひねくれたラブ・コメディ映画って感じの作品。
どんなに過去を消されても、無意識の中でも、人は好きだった人をまた見つけるのかも?っていう不思議な映画だった。





2008/04/22 19:40

ちりつも

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