大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇
2011/日本/ギャガ/121分
出演:竹野内豊 水川あさみ 樹木希林 片桐はいり 荒川良々 でんでん 山里亮太 橋本愛 柄本明
監督:本田隆一
撮影:小林元
原作・脚本:前田司郎
http://ookike.gaga.ne.jp/
演劇界の鬼才・前田司郎原作、コメディ映画初挑戦 竹野内 豊&水川あさみ競演で贈る、前代未聞のハートフル・エンタテインメント!!
リアルで不思議な空間を独特のギャグセンスで描く鬼才・前田司郎。弱冠32歳にして演劇界の芥川賞とも言われる岸田國士戯曲賞を受賞。三谷幸喜や宮藤官九郎に続く“新しい才能”として注目される一方、発表する小説が野間文芸新人賞、三島由紀夫賞、芥川賞候補と次々に脚光を浴び、初めて本格的にTVドラマのために書き下ろした脚本「お買い物」(NHK)でも見事ギャラクシー賞を獲得。『大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇』は、そんな彼の小説の初の映画化作品であり、脚本も前田司郎自らが手がけた。
主演は日本を代表する人気俳優、竹野内 豊。『あの空をおぼえてる』(08)、『さまよう刃』(09)、『太平洋の奇跡 –フォックスと呼ばれた男-』(11)など、硬派な作品への出演が続いてきたクールな二枚目俳優が、今回は初のコメディ映画に挑戦。何気ない会話やシチュエーションにさりげなく笑いを織り込む〝前田司郎ワールド″で、愛すべきキャラクターを表情豊かに演じ、新境地を開いている。竹野内 豊が演じる大木信義の新婚の妻役には、コミカルからシリアスまで演じ分ける若手実力派女優、水川あさみ。“地獄”に新婚旅行に出かける奇想天外なストーリーをナチュラルに演じ、コメディエンヌぶりを発揮している。
脇を固めるのは、樹木希林、片桐はいり、荒川良々、でんでん、南海キャンディーズの山里亮太、橋本愛、そして柄本明といった個性豊かな豪華俳優陣。存在感たっぷりの多彩なキャストの競演が、一風変わった“地獄”をさらに風変わりな魅力で彩り、ひとときも目が離せない異色のエンタテインメント・ロードムービーに仕上がっている。
新婚なのに倦怠期。ひょんなことから“地獄”に新婚旅行に出かけることになったカップルは、奇妙な人々との出会いや経験を通じて、“地獄”の先に何を見つけるのか。そして、失いかけた愛と笑顔は取り戻せるのか。『大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇』は、笑って、旅して、最後はほっこりした幸せに包まれる、ハートフルなヒューマン・コメディである。
■STORY
新婚なのに、もう倦怠期。
向かった先は、1泊2日の新婚“地獄”旅行?!
奇妙な旅路の果てに、2人は情熱を取り戻せるのかー?
1、倦怠期の新婚夫婦
大木信義(竹野内 豊)と咲(水川あさみ)は、長い同棲生活の末、なし崩し的に結婚してしまった新婚カップル。新居に引っ越してみたものの、気分は一向に盛り上がらず、見あたらない炊飯ジャーを巡っていつものように痴話喧嘩を始める。そんな中、近所のスーパーに買い物に出かけた咲は、不気味なコート姿の“濡れた男”(柄本 明)とすれ違った。男が懐に隠し持っていた白い物体に目を留めると、それは咲たちの炊飯ジャーのようだ。あわてて男の後を追いかけるが屋上に出たところで姿を見失ってしまう。そこには点々と続く水たまりと、その先に黒く澱んだ水をたたえる小さなバスタブがあるばかりだった。
2、地獄旅行への招待
屋上から階段を下りて怪しげな占いコーナーの前を通りかかると、咲は占い師の女(樹木希林)から「探し物?」と声をかけられる。「探し物なら地獄にあるわよ」と渡されたのは、何と地獄ツアーのチラシ。翌日、興味にかられた信義と咲は再び占いコーナーを訪れる。胡散臭げではあったが、炊飯ジャーの行方を知っているらしい占い師に誘われるまま、地獄ツアーに申し込む羽目に。一泊二日の旅支度を整え、集合場所の屋上にやってくると、ガイドの但馬(片桐はいり)が例のバスタブが地獄の入口だと指し示す。冗談半分で汚れた水に手を入れた信義は、あれよあれよという間にバスタブに吸い込まれ、咲も仕方なくその後を追うのだった。
3、そして旅路の果てに・・・
地獄にやってきた二人は、絶対に振り返ってはいけないという一本道で振り返り、その結果、地獄をさまよい歩く羽目になってしまう。得体の知れない“赤い人”(でんでん)に襲われたり、青い肌の美少女・ヨシコ(橋本 愛)と出会ったり、やっとたどり着いたホテル「いいじま屋」ではいいじま(荒川良々)から訳の分からない案内を受けたり、奇妙キテレツなことばかり。果たして二人の新婚“地獄”旅行はどうなるのか。そもそも“地獄”とは一体何なのか。そして、2人が失いかけた情熱と笑顔は取り戻せるのかーー?
5月14日(土)より、新宿バルト9他にて全国公開