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サンザシの樹の下で

2010/中国/ギャガ/114分
出演:チョウ・ドンユィ ショーン・ドウ シー・メイチュアン リー・シュエチェン チェン・タイシェン スン・ハイイン 
監督:チャン・イーモウ
製作:チャン・ウェイピン、ビル・コン
脚本:イン・リーチュエン
撮影:チャオ・シャオティン
http://sanzashi.gaga.ne.jp/

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『初恋のきた道』のチャン・イーモウ監督が描く、感動の実話
文化大革命に散ったこの究極の純愛に、中国全土が涙した——。

『HERO』『LOVERS』そして『初恋のきた道』——。中国から世界に向けて、多くのヒット作を放ってきた巨匠チャン・イーモウ。作品を発表する度、登場人物の素晴らしい描写と抒情的な美しい映像に、世界中が虜になり、これまで多くの映画賞を獲得してきた。その監督が放つ最新作は、文化大革命の嵐の中ではかなく散った青年と少女の悲しい恋を描いた、実話に基づくラブストーリーだ。

原作は、中国系アメリカ人作家エイミーの同名小説。自身の友人である女性の文革時代のエピソードをもとにしており、ネットで発表後またたく間に口コミが広がった。その後書籍化され、売り上げは300万部を突破。経済誌「アジア・ウィークリー」の投票で中国語小説の堂々No.1に輝いた。近年、日本では過酷な運命の中で愛を貫く“純愛”をキーワードにした作品が、若い層を中心に大ヒットを続けているが、中国においても、文革を背景にしながら普遍的な愛を描いた本作は、現代の中国の若者たちの涙を誘い、過去10年の文芸映画作品で最高の興行収入を記録した。

舞台は文化大革命下の中国。町の高校に通う女子高生ジンチュウは、国家の政策のために送られた農村で明るく誠実な青年スンに出会う。惹かれあう二人だったが、迫害を受ける両親を持つジンチュウにとって、それは決して許されぬ恋だった。やがてジンチュウの母の知るところとなり、二人は仲を引き裂かれてしまう。そして、互いを想い待ち続けることを誓って別れた二人に、運命はさらに過酷な試練を課すのだった—。

コン・リー、チャン・ツィイーらを発掘した監督が、今回ヒロインに抜擢したのは新人チョウ・ドンユィ。本作のヒロインを中国じゅうで探しまわっていた監督やスタッフが、高校生の彼女を発見、彼女の純真で汚れのない表情が監督の心を捉え、ジンチュウ役に抜擢された。あどけない可憐さから、中国では“13億人の妹”と呼ばれる彼女。本作の演技で一躍人気を集め、すでに次回作のオファーが殺到している。彼女が恋に落ちる青年スンを演じたのは、22歳のショーン・ドウ。10代に移住したカナダで芸能活動を始め、中国に帰国後は北京電影学院で本格的に演技を学び、映画のみならず舞台やCMなど精力的に活動をしている、若手俳優一の注目株である。その他、チャン・イーモウの作品のほか中国で活躍しているベテラン俳優が主演二人の脇を固めている。またロケ地になった湖北省の遠安県は、サンザシの樹の印象的なシーンなどが注目を集め、「山(サンザシ)県」と言われるほどの人気ぶりに。『LOVERS』でアカデミー賞撮影賞にノミネートされたカメラマン、チャオ・シャオティンがスクリーンに映し出す色彩豊かな風景の数々が、淡く切ない物語を一層引き立てている。
まさに中国版『世界の中心で、愛をさけぶ』とも例えられる純愛ストーリー。巨匠監督が、その原点に立ち返って取り上げた究極の純愛に、あなたもきっと涙を禁じえないだろう。

STORY
文化大革命下の中国。都会育ちの女子高生ジンチュウは、<再教育>のために送られた農村で青年スンに出会う。エリートでありながら明るく誠実な彼に、それが身分違いの許されぬ愛と知りながらも彼女は惹かれていく。しかし、二人の愛が実を結んだ時、運命はさらに過酷な試練を課すのだった―。
中国が誇る大女優コン・リー、チャン・ツィイーを見出したチャン・イーモウ監督が発掘した新たなる宝石、チョウ・ドンユィの輝くばかりの可憐さは必見!若者が織りなす瑞々しい愛と切ない別れを、叙情豊かに描いた愛の名作がここに誕生―。

7月9日(土)より新宿ピカデリー他全国順次ロードショー

中国の国民的アイドルが誕生『サンザシの樹の下で』チョウ・ドンユィ

中国の国民的アイドルが誕生『サンザシの樹の下で』チョウ・ドンユィ

2011年6月21日(火)、新宿にて『サンザシの樹の下で』のプレミアが行われ、来日した主演のチョウ・ドンユィとショーン・ドウが舞台挨拶を行った。花束ゲストには国生さゆりが招かれた。