スプリング・フィーバー
2009/中国・フランス/アップリンク
出演:チン・ハオ チェン・スーチョン タン・ジュオ ウー・ウェイ ジャン・ジャーチー
監督:ロウ・イエ
脚本:メイ・フォン
http://www.uplink.co.jp/springfever/
「この映画は純粋なラブストーリーです。日常に生活する人と人の間に起きる心の衝動を描きました」と語るロウ・イエ監督の渾身の新作。中国でタブーとされている天安門事件を描いた前作『天安門、恋人たち』(06)で中国当局より5年間の映画製作禁止処分を受けるも、その処分を無視し中国国内でゲリラ的に撮影を敢行。本作は09年度カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞し、世界が賞賛した。
現代の南京を舞台に、“春の嵐(スプリング・フィーバー)”により掻き乱された一夜を彷徨うかのような、男女5人。夫ワンの浮気を疑う女性教師リンは、その調査を探偵に依頼し、相手がジャンという"青年"であることを突き止める。夫婦関係は破綻し、男ふたりの関係も冷え込んでしまう。その一方、探偵とジャンは惹かれあっていく。ジャンと探偵とその恋人ジン。奇妙な三人の旅が始まった…。
狂おしいほどの欲望と絶望。移ろい、漂う、心と身体。静謐な画面からは、複雑に絡み合う想いと衝動が溢れ出し、普遍的な愛の物語が浮き上がる。
第62回カンヌ国際映画祭にて脚本賞を受賞。
11月6日渋谷シネマライズほか全国順治公開