ニュー・ワールド
The New World
2005/アメリカ/松竹/135分
出演:コリン・ファレル クリスチャン・ベール クオリアンカ・キルヒャー クリストファー・プラマー デヴッド・シューリス
監督:テレンス・マリック
偏差値:57.5 レビューを書く
風を感じさせてくれる [80点]
監督はテレンス・マリック。
17世紀初頭のアメリカ大陸が舞台の実話をもとにしている。
イギリスの冒険家ジョン・スミスとネイティブ・アメリカンの娘、ポカホンタスとのピュアな愛の物語を、美しい大自然の中で綴られてゆく。
主演のスミス役にはコリン・ファレル、ポカホンタスは、15歳の新人クリアンカ・キルヒャー。
感想をひとことでいうと「風を感じさせてくれる映画」だった。
映像、映像、とにかく圧倒的な自然描写!
光と影、風の声、ゆるやかな河の流れ、草原のざわめき、空を舞う大鳥の姿、そして妖精のようにきらきらしい美少女、ポカホンタス。
コリン・ファレルもクリスチャン・ベールも良かったけど、クリアンカ・キルヒャー自身が、ポカホンタスなのでは?と思わせる存在感と圧倒的な自然の映像美。
ほとんど台詞がない、とにかくモノローグと映像だけで、最後までひっぱっていってしまう映画だった。
正直いうと、一歩まちがえば退屈極まりない映画かもしれない。
商業路線をまったく無視した映画なのかな?って気もする。
でも、映画を観終わった私の心の中にはなんともいえない、ゆったりとした満ち足りた心地よさが残った。
テレンス・マリックって監督は、自分の好きな映画だけを大切にじっくりと撮っているって感じだ。
2008/04/21 06:03
ちりつも
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