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名前のない女たち

2010/日本/ゼアリズエンタープライズ、マコトヤ/105分
出演:安井紀絵 佐久間麻由 新井浩文 渡辺真起子 鳥肌実 河合龍之介 草野イニ 木口亜矢 鎌田奈津美 
監督:佐藤寿保
原作:中村淳彦
脚本:西田直子
http://namaenonaionnatachi.com/

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■STORY  

渋谷の路上でスカウトマンに誘われてAV女優となった地味なOL・純子。コスプレ女優ルルとして人気を 得たことで自分が変身できると知った彼女は、居場所を見つけたと感じる。そして撮影現場で知り合った 同じ事務所の先輩女優でヤンキーあがりの綾乃と心を開きあえる仲となった。だが、ある日、1人のAV 女優が自殺した。人気がなくなれば使い捨てられる企画女優の残酷な現実はルルにも降りかかる。 彼女がようやく手に入れた居場所は果たしてホンモノなのか――。



■INTRODUCTION

市場規模1000億円と推定されるAV(アダルトビデオ)業界。年間2万タイトル、月2000弱とすると、毎日50~100本の新作が生まれていることになる。そこで女優として働く女性はおよそ年間1万人(たった一度で辞める者を含む)ともいわれる。これにネット動画、さらにプロダクションに属さない素人や盗撮被害者など “裏”を加味すると3~4万人はいるという説もある。そんな性を商品として扱う世界で生きる、日雇いでセックスを売る企画AV女優たちの性と生をインタビューで綴った同名ベストセラー・ノンフィクション(宝島社文庫/1~4巻累計25万部)を劇映画化したのが、本作『名前のない女たち』である。
家庭内DV、SEX依存、いじめ、等々、個々に問題を持つ現代の女の子たちが行き着いた場所、それがAV の世界であり、その大半がタレントと同様にマスコミに取り上げられ華やかなスポットを浴びる「単体女優」ではなく、名前も顔も知られず、あくまでも性の対象として過激な仕事までもこなす「企画女優」になる。本作ではそんな人に言えない悩みを持ち、都会の中で漂流する女の子たちに、生きていることの意味を投げかける。
監督は鮮烈なエロス描写で人間存在を撮り続けてきた佐藤寿保。ルルと綾乃、二人のAV女優を演じるのは彗星のごとく現れた新人・安井紀絵と佐久間麻由。ヘアヌードも辞さない、二人の新鮮で懸命な演技に、新井浩文、渡辺真起子、鳥肌実、木口亜矢、河合龍之介など個性的な実力俳優が応え、深い余韻を残す青春映画の傑作が誕生した。

9月4日(土)よりテアトル新宿(レイト) 、 新宿K'scinema(モーニング) ほか全国順次公開!