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The Social Network
2010/アメリカ/ソニー・ピクチャーズ
出演:ジェシー・アイゼンバーグ アンドリュー・ガーフィルド ジャスティン・ティンバーレイク 
監督:デヴィッド・フィンチャー
http://www.socialnetwork-movie.jp/

偏差値:60.3 レビューを書く 解説

マーク・ザッカーバーグ [95点]

このレビューはネタバレを含みます

面白い。
マシンガントークのセリフがやたらと多くて、画面展開のスピードがとにかく早い為、ちょっとボンクラの私にはストーリーを追いかけるのに必死だった。
おまけにこの映画を見るまで「Facebook」がどんなものかもよく知らない為、所々「??」と不明な箇所もあったけどそれでもとても面白かった。

これは世界最大のSNS「Facebook」誕生の裏側を描いた事実に基づいて描いたドラマ。
ハーバード大学の学生、マーク・ザッカーバーグが在学中にFacebookを立ち上げて、一躍巨万の富を築くが、一緒に立ち上げた親友のエドアルドや大学の上級生たちに訴訟を起こされる。
けっこうシビアな現実にあるキツイ話。

現在、世界中に5億人の会員がいる、「Facebook」の創った原因が、マークがGFのエリカに振られた腹いせで、立ち上げのきっかけになったというのも面白い。

マークは超オタクなハッカー。
人とのコミュニケーションが苦手。
そんな彼が人とネット上でコミュニケーションできる「Facebook」を立ち上げたというのも、なにか皮肉を感じる。
映画を見てるとエリカがマークを振った理由が「あなたがオタクではなくて、性格が最低だからよ」という通り、確かにマークは一般的にいうと共感を得ない青年に見える。

ただ、実在のマークはわからないがこの映画のマークを私は性格が最低とは思えない。
逆にどこか愛おしく感じる。

ただ、あまりにも天才ゆえに、人とのコミュニケーションがうまく取れない不器用な青年に見えた。
マークが共同経営者の親友のエドアルドを切ったのも、エドアルドがマークの創った「Facebook」の素晴らしさをまったく理解していなかったからだろう。
ましてエドアルドは「Facebook」のCFO(役員謙財務部長)と自分でいいながら、自身の「Facebook」のプロフィールの変更の仕方すら知らないのだ。
これではあまりにもお粗末すぎる。
エドアルドを友人としながらも、マークは彼の未熟さを見抜いてたんだろう。
ハーバードの学長が言った「ハーバードの学生は仕事を探すのではなく、仕事を創ること」。
なるほど、バーバードは卒業するより在学中に起業する学生が本当のエリートなのかもしれない。

ラスト、マークがPCで振られたGFのエリカの写真を見るその表情を見てると、まだ想い慕ってるような印象。
そこがちょっと切ない。
この映画、20代の若者の辛めの青春映画というジャンル。

2011/01/19 22:55 (2011/01/20 00:03修正)

ちりつも

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