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ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ

Nowhere Boy
2009/イギリス/ギャガ/98分
出演:アーロン・ジョンソン クリスティン・スコット・トーマス アンヌ・マリー・ダフ 
監督:サム・テイラー・ウッド
脚本:マット・グリーンハルシュ
http://nowhereboy.gaga.ne.jp

偏差値:65.0 レビューを書く 解説

ジョン・レノンと二人の母 [100点]

※ネタバレを含むレビューです。
試写会行って来ました。
ビートルズのジョン・レノン、オノ・ヨーコの夫であるジョン・レノンしか知らなかったので、この映画で複雑な家庭環境で育ったという事を初めて知り、とても驚きました。

幼い頃から叔母と叔父の元で暮らしていたジョンは、厳しい叔母に反発するように学校で問題を起こしてばかり。
叔父の葬儀で再会したのを機に実母と頻繁に会うようになる。

明るく奔放でロックが好きな実母の影響で音楽に目覚め、その才能を開花させていく過程にとてもワクワクし、興奮しました。
才能が才能を呼び、後のビートルズメンバーである、ポールやジョージがジョンと出会う場面も知らなかったエピソードばかりでとても興味深かったです。
当時流行っていた音楽やファッションなども観て聴いて楽しめました。

ジョンの音楽活動が軌道に乗り始め、疎遠になっていた叔母と実母がジョンによって和解し、これからという時に訪れる悲劇。
実母の葬儀の場面は本当に切なくて涙が止まりませんでした。

ジョンを演じたアーロン・ジョンソン、ジョンの二人の母を演じたクリスティン・スコット・トーマスとアンヌ=マリー・ダフの演技が本当に素晴らしく、三人の演技に最初から最後まで終始惹き付けられっぱなしでした。

二人の母に翻弄され、二人の母を愛し、音楽に乗せて愛を叫び続けたジョン。
ビートルズファンはもちろん、ファンならずとも、とても見応えのある映画だと思います。

2010/10/28 14:34

タカリコ

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