ちょっと違う切り口の映画ニュースをお届けするウェブマガジン


2010/日本/東映/114分
出演:豊川悦司 池脇千鶴 吉川晃司 戸田菜穂 村上淳 関めぐみ 小日向文世 岸部一徳 
監督:平山秀幸
原作:藤沢周平
脚本:伊藤秀裕、江良至
http://www.torisashi.com/

偏差値:61.8 レビューを書く 解説

時代劇ここにあり [95点]

このレビューはネタバレを含みます

山田洋次の時代劇とはまた全く違った映画だが、これはこれで見事。山田洋次が内容ならばこちらは形式。2010年で僕が見た映画の中では、最も映画らしい様式美に満ちた作品だと思った。ワンシーンワンシーンが実に丁寧に設計されていて、久しぶりにカメラワークのフォルムにうならされた。

一対一の真剣勝負と、一対多というチャンバラで一粒で二度おいしい。殺陣についてはこれまでの時代劇の中でも、過去最高ではないかとさえ思う。背中を斬るというこれまでの時代劇にはなかった臨場感があった。雨を振らせるなど、映画としての見せ場もわきまえており、「時代劇なら東映」といわせるほど活動屋の心意気も見た感じ。それでいて現代にも通じる内容。

しかし、なんだろう、あの池脇千鶴のムンムンするオーラは。これは彼女の偉大なる才能だと思う。

2011/03/26 22:49

シネマガ管理人

参考になりましたか?

この映画のレビューをまとめて表示する

現代にも通じるハードボイルド時代劇『必死剣鳥刺し』

現代にも通じるハードボイルド時代劇『必死剣鳥刺し』

2010年7月5日(月)、丸の内TOEIにて、『必死剣鳥刺し』の完成披露試写会が行われ、出演の豊川悦司、池脇千鶴、吉川晃司、村上淳、関めぐみ、岸部一徳、監督の平山秀幸、主題歌のalanが舞台挨拶に立った。