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Crazy Heart
2009/アメリカ/20世紀フォックス映画/111分
出演:ジェフ・ブリッジス マギー・ギレンホール ロバート・デュバル コリン・ファレル 
監督:スコット・クーパー
製作:T・ボーン・バーネット、ロバート・デュバル
音楽:T・ボーン・バーネット

偏差値:63.5 レビューを書く

しがないおっさんの胸をうつ一本 [95点]

アカデミー賞も、作品賞の方は好みの問題もあり、必ずしも良い作品が受賞しているとは限らないと思います。
その点、俳優の賞の方は演技という面ではずれがなくて満足できることが多いと思います。
この映画も、ジェフ・ブリッジスの演技が秀逸で楽しめました。
前年ミルクのショーン・ペンよりは、今年のジェフ・ブリッジズの方が好きです。
ショーン・ペンよりミッキー・ロークやリチャード・ジェンキンスの作品や演技の方が好きでした。
年のせいか、渋いおっさんのお話の方が共感できます。

ジェフ・ブリッジスは落ちぶれたカントリーシンガー。
結婚を4回して、今は独りで酒びたりの生活。
24年前に4歳で別れた男の子がいる。
そんな男がジーンと出会い、ある出来事があってアルコール依存症を克服する。
ストーリー自体はありきたりだけど、心にしみる。
なぜでしょう?

ひとつは、やっぱり歌ですね。
日本ではまったく人気はないけれど、カントリーソングの数々。
わたしはカントリーよりR&Bの方が好きだけど映画の中のカントリーソングはいい。
「ウォーク・ザ・ライン」のホアキンと同様ジェフも心に響く歌をうたいます。

何で映画の中のカントリーがいいのか?
映画の中の風景とぴったりなんですね。
日本では見られないような広大な景色。
かなたまで平原が続き、向こうに山がみえる。
広い道がはるか彼方まで続く中、カントリーをかけながら車で走る。
やはり、カントリーはアメリカのあの景色や雰囲気にぴったりです。

歌と景色とジェフの演技。
三拍子そろってとても良かった。
最近はろくでもない映画を続けざまに観ていたが、久しぶりにまともな映画を観た気がしました。

2011/01/04 16:12

まっつぁんこ

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