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月に囚われた男

Moon
2009/イギリス/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
出演:サム・ロックウェル ドミニク・マケリゴット カヤ・スコデラーリオ ベネディクト・ウォン マット・ベリー マルコム・スチュワート ケヴィン・スペイシー 
監督:ダンカン・ジョーンズ
http://moon-otoko.jp/

偏差値:59.0 レビューを書く 解説

先読みを許さない良作 [90点] [参考:1]

※ネタバレを含むレビューです。
ただのSFだと思っていました。
月面基地にただ一人(と、ロボ1体)で3年間、孤独に仕事をし、地球が恋しくなって、家族が恋しくなって、そろそろ帰ろうかな、なんて時にアクシデントが発生して帰れない!あぁ帰りたい。
みたいなお話だと思ってました。

ごめんなさい。全然そんな簡単な話じゃありませんでした。

月面基地でただ1人、家族を想い、帰還を信じて3年過ごした男は本当に月に囚われていた。いや、もっと別の何かに囚われていたのでした。

男の地球への思いを考えれば考えるほど、胸が締め付けられる作品でした。

2010/11/28 15:52

jake

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心で泣ける [85点] [参考:1]

※ネタバレを含むレビューです。
その通りですね。
切ない映画でした。

でも、そっくりじゃなく、そっくり過ぎるもう一人を見たときの驚きってあんなものなのでしょうか。
クローンとはそういう人種なのだとしたら悲しいです。
それと最後の部分はいらないのでは。
幸せを暗示したかったのかと思いますが、個人的には、無くても十分伝わりました。

一人(登場は三人+一)で十分見せてくれました。
良かったです。

2010/09/18 14:09

zerozerooyaji

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SF密室ミステリー [81点] [参考:1]

※ネタバレを含むレビューです。
『地球に落ちて来た男』のデヴィッド・ボウイの息子が鮮烈の監督デビュー。

これ、僕が『プレステージ』やアニメ『イーオン・フラックス』を見たときの疑問点に答えてくれる映画です。『第9地区』と同時期に公開されましたけど、こっちは話題になりませんでしたね。でも僕は好きです。これ。宇宙基地のセットとか、かなりかっこよくて、つい『惑星ソラリス』や『2001年宇宙の旅』を思い出してしまいました。これは監督は相当なSFファンかと。

月にたった一人、3年間任務につくことになった主人公。この人が会社の道具にされていることに気づき、謎に迫っていくSF映画の形を借りた密室ミステリー映画です。

クローンは何も知らないけど、ひとりひとりが人間だということ。それがこの映画を見終わった後も余韻として長く考えさせられるところです。

オリジナルの人間は宇宙に行ったのかもわからない。本人は自分のクローンが月にいるということも多分知らないでしょう。ただクローンだからって月に取り残されていいのかというとそれは違う。クローンだって愛する妻に会いたいのだし、ひとりひとりが感情を持った人間なのです。もしもう一人の自分と会ったとき、自分ならどう思うか。そう考えさせられました。クローンが別のクローンを殺そうとしたシーンもありますけど、結局は助けたところが泣けてきます。

後半はCG合成なのかな? 一人で二役同時に演じててすごいですね。ストーリー面でも、一登場人物だけで、ここまで描ききったのはすごいと思います。

2010/09/02 04:25

シネマガ管理人

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切ないSFの名作 [80点] [参考:1]

古典的、とも言うべきSF。しみじみと心で泣ける佳作。あたしの大好きなサム・ロックウェルのほぼほぼ一人芝居なのだけれど、全く飽きることがない。全面的に切なく、愛と孤独に満ちた作品。ま、そもそも3年もの間の単身赴任(ホントのホンキで一人なんです、マジで、しかも“月”になんです)、フツーの人間には堪えられない訳なのだけれど。
人間って慈しみに満ちた存在なんだな、と思いました。映像や小道具の設定も侘び寂びがあって素敵です。

2010/05/13 17:02

ここなつ

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