Knockaround Guys
2002/アメリカ/92分
出演:バリー・ペッパー ヴィン・ディーゼル アンドリュー・ダヴォリ セス・グリーン ジョン・マルコヴィッチ トム・ヌーナン デニス・ホッパー
監督:ブライアン・コッペルマン
(データベース登録者:jake)
偏差値:57.3 レビューを書く
大きな子供の初仕事 [82点]
このレビューはネタバレを含みます
マフィアのボスが父親だということは堅気で生きようとする息子には厄介なものです。
堅気の職には就けず、マフィアの仕事も使い走り程度で親父や親父の右腕テディーには軽く見られていたマティー(テディーに関しては幼いころの出来事も関係している)。
甘やかされて生きることに嫌気がさしたのか、どうにか頼み込んで親父に仕事を回して貰い、3人の仲間と共にマフィアとして初めての仕事にとり掛かる。
仕事は一味の運命を担う大金の輸送。しかし、仲間の一人がそれはもうどうしようもなく間抜けな形で大金の入ったカバンを失くしてしまう。
失くしたカバンを追いかけてやってきた田舎町で捜索するがそのカバンは町の保安官の手に渡ってしまう…
俺はもう一人前の大人になったんだと、ド田舎で都会風を吹かせながらのし歩く様子はなんだか背伸びしたがる子供のようで、微笑ましい。
金を取り戻すために手を打つがどうにもならず、親父にも大目玉を食らい、結局テディーに尻拭いをしてもらう破目になるマティーは半人前だが、なぜが応援したくなる。
最後には大人の階段を一段のぼり、きれいに終わる本作はマフィア映画というより青春映画のようだと感じた。
ヴィン・ディーゼルの胸板は相変わらず半端ないし、マルコヴィッチも役にぴったりハマっていた。それに、デニス・ホッパーまで出演しているのでキャストは豪華。
内容が物足りないと感じる節はあるけれど、個人的には爽やかな作品であり、観て良かったと思った。
2010/03/01 21:36