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スイートリトルライズ

2009/日本/ブロードメディア・スタジオ
出演:中谷美紀 大森南朋 池脇千鶴 小林十市 大島優子 安藤サクラ 黒川芽以 風見章子 
監督:矢先仁司
原作:江國香織
脚本:狗飼恭子
主題歌:スガシカオ
http://sweet-little-lies.com

偏差値:59.2 レビューを書く 読者レビュー(2)

「恋をしているの。本当は夫だけを愛していたいのに」
美しく切なく、甘やかな嘘でくるまれた大人のラブストーリー。

 人気テディベア作家の瑠璃子と、サラリーマンの夫、聡。子供はおらず、いつまでも恋人同士のような雰囲気さえ残す2人の間には、穏やかで静かな時間が流れている。はたから見ると理想的な夫婦だが、結婚して数年、自然と体の関係はなくなっている。それでも自分と聡は繋がっていると信じる瑠璃子は、決して不幸ではない。けれど、時々感じるどうしようもない飢餓感。
 ある日、瑠璃子は自身のベアの個展で青年・春夫に出会う。自分の恋人のために、非売品のベア"ナナ"をどうしても譲ってほしいと臆せずに直訴する彼の実直さに心をうたれ、思わずナナを譲ってしまう瑠璃子。その後、偶然、近所のレンタルビデオ屋で再会した2人は、あっという間に恋に落ちてゆく...。そんな時、聡もまた、自分に好意を寄せる後輩・しほと再会し、積極的にアプローチしてくる彼女に次第に惹かれていく。それぞれ別の相手と恋を始める2人。だがそこには醜い修羅場もなければ、身悶えるような罪悪感との戦いも描かれない。2人の間には美しくて切ない、甘やかな嘘が静かに積み重なってゆくだけ...。モラルをフンワリと覆す、大人のための新しい恋愛映画の傑作が誕生した。


江國香織原作、珠玉の恋愛小説「スイートリトルライズ」待望の映画化!
『ストロベリーショートケイクス』『三月のライオン』矢崎仁司監督最新作
中谷美紀 × 大森南朋  日本映画界を魅了し続ける2人が、江國ワールドで初共演。


 原作は人気作家・江國香織の同名小説。江國作品に共通する透明感、優雅さに加え、強烈な孤独とわずかの恐怖が散りばめられた本書は、初版から5年以上経った今でも尚、多くの読者に愛され続けている。孤独を抱え、甘い嘘を重ねる夫婦を演じるのは中谷美紀と大森南朋。江國ファンをも納得させるであろう、日本映画界を魅了し続ける2人の初共演が実現した。監督は『ストロベリーショートケイクス』の矢崎仁司。『三月のライオン』、『花を摘む少女 虫を殺す少女』など、これまでの作品にも共通する"死"の匂いを散りばめながら、繊細な演出と深い映像美で、嘘と優しさが共存する夫婦の姿を描く。

2010年 春 シネマライズ 他全国公開決定

中谷美紀の本格不倫ドラマ『スイートリトルライズ』完成

中谷美紀の本格不倫ドラマ『スイートリトルライズ』完成

2009年12月9日(水)に汐留にて、『スイートリトルライズ』の完成披露試写会が行われ、矢崎仁司監督、中谷美紀、大森南朋、池脇千鶴、小林十市が舞台挨拶に立った。