ユキとニナ
Yuki & Nina
2009/フランス・日本/ビターズ・エンド
出演:ノエ・サンピ アリエル・ムーテル イポリット・ジラルド マリリン・カント ジャン・ポール・ジラルド
監督:諏訪敦彦、イポリット・ジラルド
http://www.bitters.co.jp/yukinina
ユキとニナ [75点]
2009
仏 日
@千葉劇場 2010/2/20
mostわけわかんない賞かあるいは唐突賞だこれは
ユキがかわい~ニナのアイデアぶりもかわいい
ユキの幼さであのパンツ姿の美しさ!パリジェンヌは違うぜ、、
(母の最初のブルーのスカートも負けちゃいないが、あれは日本人皆は無理。)
二人の性格が違って仲の良い感じが理解しやすい
2つの国の空気の違いは何のトリック?という位驚き、湿度ってそんな大事なの?
お父さん家でもどこでも情けないのに、
パリの街中の姿何あれかっこよすぎSoftBankのCMかと思った…うーんあれは間違って結婚しちゃうだろ
妹にまた脱力系見てるって言われること間違いなしの映画だ
2010/08/23 19:46
kume
『ユキとニナ』 試写会鑑賞 [70点]
※ネタバレを含むレビューです。
フランス人の父と日本人の母を持ち、パリで暮らす9歳の女の子ユキ。彼女の親友はニナ。ある日母が父と別れてユキと二人で日本に帰国することを知らされる。
父と母が別れることが理解できないユキ。
日本に行きたくないユキ。
ユキはニナと一緒に、両親が仲良くなる方法を考えて実行するが、壊れてしまった両親の仲は元通りにはならない。
そして家出をした二人は森へと迷い込んでしまう。
諏訪監督と、フランスの名優イポリット・ジラルドとの共同でメガホンを取った日仏合作映画。オーディションも即興の演技だったそうですが、実際も役柄や関係、状況の設定だけが台本にある状態で、映画の中のセリフはすべて即興なんだそうです。ほとんどが即興だったというのは映画鑑賞後のティーチインで知ったのですが、ユキとニナのセリフのほとんどは彼女達がかその場で自然に出してたものだったんだと思うとすごい。
でもそれだからこそ、一種のドキュメンタリーのようでもあり、とても自然な会話が成り立っていたように思います。
また基本フランス語を話すユキですが、お母さんとの会話の時は、フランス語で話したり日本語で話したりしています。ハーフの子は実際こうやって両方の言葉を交えながら会話しているんでしょうね。
映画は最初から最後までユキとユナの視線で描かれていきます。子供から見た大人。子供から見た両親の離婚。それによって感じる子供なりの感情。しかしユキはその感情を表には出さない、いや出せないユキがとても切ない。食事中、両親が些細なことで言い争ったりしていても、何事もなかったのように黙って一人食事を続けているユキ、愛の妖精からの手紙を読んで号泣する母を黙って見守るユキ、狂乱した父を同じく黙って見守るユキ。
ユキの親友のニナの両親も離婚しているから、ニナはユキの気持ちがすごくよくわかる。ニナも両親が離婚したことには納得していないのだ。ニナが母に問い詰めるシーンはとてもリアルで、「納得できない」という気持ちがすごくよく伝わってきました。そんな大人の事情、私はわからないよ!というその気持ちが。
ニナが母と喧嘩したことがきっかけでユキとニナはニナの父の別荘へと向かうが、隣人に見つかり森へと逃げ込みます。そして日本には絶対行きたくないユキは、ある決意をし、あえてニナとはぐれ、一人森の奥へと入っていく。
母から離婚を聞かされた時は感情を露わにはしなかった、ユキの本音。ユキの強い意志。そしてきな森での不思議な体験が少女の成長の手伝いをしてくれる。
見知らぬ友達、古い日本家屋、座布団遊び、カルタ取り、おばあちゃんの優しさ。
日本へ行くことへの不安を不思議な体験が緩和してくれる。そして再び一人になったユキに伝わる親の愛情。
大丈夫、きっと頑張れる。ユキはそう思えたのではないでしょうか。
子供の気持ちはとても繊細で、親が考えている以上に悩んでいたり、親が気付かないところで傷ついていたり、悲しんでいたりする一方で、親が思っている以上の強さもある。順応力もある。そしてその強さの源はきっと親の“愛”であり、”支え”なんだと思う。その愛情さえ伝わっていれば、きっとどこでも頑張れる、どこでも成長していける、それが子供なのかもしれません。そして親もまた、そんな子供と一緒に成長していくんだな、とつくづく感じました。
素敵な映画だったと思います。
ただ、多分森の奥に迷い込んだ先のシーンは賛否両論。この展開を傑作と取るか、駄作と取るか、微妙なラインなのでは。
2010/01/04 11:32
masako
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