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2009/アメリカ/20世紀フォックス映画
出演:サム・ワーシントン シガーニー・ウィーヴァー ゾーイ・サルダナ スティーヴン・ラング ミシェル・ロドリゲス ジョヴァンニ・リビシ 
監督:ジェームズ・キャメロン
http://www.avatarmovie.jp

偏差値:59.9 レビューを書く 解説 予告を見る

初の3D映画鑑賞 [95点] [参考:1]

このレビューはネタバレを含みます

今年、初映画。
また、自身、初の3D映画体験でもあった為、驚きの立体感の映像美に酔いしれた。
ただ、3Dは目の弱い私には、少し目が疲れたし、画面もゴーグルで見ると、映像の光彩度の暗さが気になったのが残念。
それでも映画自体は素晴らしく満足でした。

映像は本当にうっとりするほど美しい。
青と緑をモチーフに惑星パンドラの摩訶不思議な神秘的な世界。

見ていくうちに、その中に自分も主人公のアバターになったジェイクと一緒に、バンドラの森を体験しているような錯覚に陥ってくる。

最新映像に全くうとい私は、見てる間は、アバターを演じてるのは役者で役者がメーキャップしているのだと思いこんでた。
後から友人に「実写ではなくアニメだよ」といわれてびっくり!!
エモーション・キャプチャーというもの??
アニメと実写の区別が全くつきませんでした。
映像もここまできたんだなぁ~とただ、ただ呆然。

ストーリーの方も私の好きな内容でした。
環境資源が乏しくなってしまった、22世紀の地球人が、大企業が、軍隊を使って、鉱物資源を採掘するために邪魔なパンドラの住人、ナビィ族を追い出すためにアバターという肉体を使って、彼らの中にスパイを送りこむ。

しかし、スパイのジェイクがナビィ族の酋長の娘と知り合い、惹かれあっていくうちに自分の任務に疑問を抱き葛藤していく・・・。
ちょっとディズニーの「ポカホンダス」を連想させる。
ラストの森の獰猛な動物たちが地球人に襲い掛かるのは、怒った「ロード・オブ・ザ・リング」の森の木たちの姿を思い出すような・・・。

環境破壊への警告を言葉でなく、映画でストーリーの中にさりげなく表現している。
そんなしっかりとしたテーマが入っている作品。
美しいパンドラのホーム・ツリーを破壊する、地球人のメカが、ホコリだらけでひどく汚く憎たらしくてたまらなかった。
いま、やたらとエコ問題が取りざたされているこんな時代だからこそ、できた作品でもあるように感じた。
何千年、何万年も育まれてきた自然を破壊することは、やはり愚かだと思う。

そしてラブ・ロマンスも。

私が特に気に入ったのは、女性の描き方。
アバターになったジャイクの心に愛を芽生えさせた女性、ネイティリ。
強く、激しく、正直に生きている原始人のネイティリに現代人には得られないたくましさを感じる。
ネイティリの戦う時の肢体の動きの美しさといったら、ジェイクでなくても惚れてしまう。

あんなしなやかに動けたらどんなによいだろう!とネイティリに惹かれました。

「ターミネーター1」「タイタニック」、そして今回の「アバター」を見て、男女のロマンスを取り入れている。

ジェームズ・キャメロン監督はダイナミックな映画を作るけど、男女のラブ・ロマンスの作り方も上手だと思う。
ロマンチックな監督ではないのかな?と思う。

2010/01/11 19:26 (2010/01/12 22:05修正)

ちりつも

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