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The Proposal
2007/アメリカ/ウォルト ディズニー スタジオ モーション ピクチャーズ ジャパン/108分
出演:サンドラ・ブロック ライアン・レイノルズ ベティ・ホワイト メアリー・スティーンバージェン クレイグ・T・ネルソン オスカー・ヌニェス マリン・アッカーマン 
監督:アン・フレッチャー
http://www.movies.co.jp/ana-muko/

偏差値:61.3 レビューを書く

恋愛に時間は関係ない [92点]

このレビューはネタバレを含みます

N.Yの出版社のやり手の女編集長マーガレット(サンドラ・ブロック)は、ある日突然、カナダ人の為、ビザの問題で国外退去を命じられる。
失業を免れるため自分のアシスタントのアンドリュー(ライアン・レイノルズ)と偽装結婚を思いつく。
そして、週末に彼の実家のあるアラスカへ行くのだが、そこには・・・。


期待通りとっても面白い。
今年見た、ラブコメの中では一番良かった。
サンドラ主演のラブコメでも一番、良かったかな。
まず、ストーリーが面白い。
仕事の為とはいえ、偽装結婚する羽目になった2人のちぐはぐさ、女が10歳以上も男より年上というアンバランスさも今の時代ならありえそうな設定。

前半、社内では全く頭の上がらなかったマーガレットに、今までのウップンをはらすかのように、彼女に命令しまくるアンドリューの、爽快さも小気味よく伝わってくる。
そうでしょうね、それまで3年も怖い上司に毎日、使い走りのように、こき使われていた訳だもの。

でもって、アンドリューが金持ちのボンボンという設定も、ラブコメらしい。
アラスカのシトカという広大な自然の土地も魅力的だった。
NYから一転して北アメリカ屈指の景観美が素晴らしい。
アンドリューの祖母をはじめ、彼の家族・土地の人たちのおおらかさも良かった。

このマーガレットは敏腕の編集長で部下から恐れる中年上司という設定だけど、サンドラが演じると、あまりキツさは感じられない。
それより仕事から一歩離れると、けっこうドジぶりが可愛くうつる。
年下のイケメンのアンドリューだって好きになってしまうのも無理ないかも。
実年齢45歳のサンドラだが、ヌードシーンまで見せちゃって、まだまだ綺麗でびっくりした。

このマーガレットは16歳の時に親を無くし、一人でずっと突っ張って生きてきた人間。それが、ポーンとアラスカの暖かいアンドリューの家族に触れ合って、張り詰めていた心が解けていくシーンは凄く良かった。
家族っていいなぁって思えるシーンだ。

また、アンドリューも週末前までは、マーガレットを「魔女」と読んで憎んでいたのに、週末後は偽装でなく本当に結婚したくなるほど愛しい人になってしまう。
ありえなさそうで、実はこういうことは意外とある。

思うに、男と女が恋に落ちるのって時間の長さはあまり関係ないと思う。
この映画はたったの3日間で落ちちゃったけど、3日だって四六時中、一緒にいれば十分だろう。

元々、マーガレットはアンドリューを気に入っていたのだと思う。
仕事が全てのマーガレット。休みもほとんど仕事で、3年もアシスタントとしてアンドリューをこき使ってきた。
できない部下なら即刻、クビだろう。
アンドリューは年下でイケメンで、スレてなく頭もいい。
よく気もつく。
しきり屋の中年の女が嫌いになる訳がない。

アンドリュー役のライアンはスカーレット・ヨハンソンのダンナ様だそうで、う~ん、私生活もこんな感じで奥様に仕切られてそうな気もする。

2009/10/29 00:17

ちりつも

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