2007/香港・中国・フランス/アスミック・エース/95分
出演:ノラ・ジョーンズ ジュード・ロウ デヴィッド・ストラザーン レイチェル・ワイズ ナタリー・ポートマン
監督:ウォン・カーウァイ
音楽:ライ・クーダー
偏差値:61.8 レビューを書く
デジャブを感じる作品 [85点] [参考:3]
ノラ・ジョーンズとジュード・ロウの美しいキスシーンのポスターに惹かれて観た作品である。
始まった途端に妙なデジャブを感じたが、嫌な感覚ではない。
この感覚は確か、そう「恋する惑星」や「天使の涙」を観た時に似ている。
それもそのはず、後で調べたらどちらもウォン・カーウァイ監督作品だった。
香港とアメリカ、演じる人種と場所は違っても同じ空間を作り出せる監督なんだなぁと感心した。
洋楽にはあまり興味がないのでノラ・ジョーンズの歌も顔も全く知らなかったが、画面に映し出されたのはポスターのイメージとはちょっと違った顔立ちが意外だった。
ふぅ~んこれがノラ・ジョーンズか。で話しは失恋した彼女のロードムービーだなと思っていたが、途中で出会うデヴィッド・ストラザーンとレイチェル・ワイズのエピソードが結構しみた。
ナタリー・ポートマンのエピソードもいいのだが、何だか急に大人びすぎてしまったように見えたのがちょっと残念である。
今回はひたすら待つ男のジュード・ロウ。ここのところ彼の作品には今一つ乗れなかったが、今回の彼は実にいい感じである。積極的にアプローチはせずに、帰ってきた彼女を静かに迎える。そしてポスターにあるキスシーン。絵になるなぁ。
ブルーベリーパイに鍵に伝票、小道具の使い方が上手い作品だなぁと思っていたら、何だか「恋する惑星」が観たくなってきた。
2009/01/14 22:38 (2009/11/07 06:21修正)