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The Wrestler
2008/アメリカ/日活
出演:ミッキー・ローク エヴァン・レイチェル・ウッド マリサ・トメイ マーク・マーゴリス トッド・バリー ワス・スティーヴンス ジュダ・フリードランダー アーネスト・ミラー ディラン・サマーズ 
監督:ダーレン・アロノフスキー
http://www.wrestler.jp

偏差値:63.7 レビューを書く 予告を見る

男の美学。 [95点] [参考:3]

このレビューはネタバレを含みます


ボロボロのプロレスラーを演じたミッキー・ロークは哀愁漂いまくりで、それだけで泣けてくる。

リングしか知らなかった男が、限界を超えてしまった体で、変わろうと、人生をやり直そうと、スーパーでの仕事を張り切り、同じように体を張って生きてきたストリッパーの女にアタックし、疎遠になっていた娘との仲を修復しようとし、しかし、しかし、過去に栄光を味わった男の居場所はファンの待っているリングしかない。

プロレスラーという職業の現実と、リング以外の現実。
言われる方も、言う方も、心がチクチクと痛くなってくる台詞。男としての生き様に、美学に、グラン・トリノ と同じ様に、家に帰ってきて、思い出して、込み上げてきた。

僕はミッキー・ロークの事を80年代の絶頂期も知らないし、90年代の猫パンチはちょっと知ってるけど、どん底を味わっていた事は知らないので、この作品で演じた役とミッキー・ローク自身を重ね合わせて観ていたわけではないが、知っていれば更に感慨深く観れるでしょう。

あの哀愁たっぷりオーラは尋常ではない。ミッキー・ロークに拍手を送りたい。

2009/07/12 13:16

いきいき

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