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チャンドニー・チョーク・トゥ・チャイナ

Chandni Chowk To China
2009/インド/ワーナー・ブラザース映画/154分
出演:アクシャイ・クマール ディーピカー・パードゥコーン ミトゥン・チャクラヴァルティー ランヴィール・ショウリー ロジャー・ユアン ゴードン・リュウ 
監督:ニキル・アドヴァーニー
http://www.cc2c.jp

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 インド、デリーの繁華街チャンドニー・チョークの路地でチャツネ(果物や野菜をスパイスで煮詰めたもの)を売っていた素朴な料理人が、あるきっかけで中国へ。壮大な万里の長城に行き着くまでのスリル満点の無鉄砲な旅をとおし、彼はいつしかカンフー・ファイターになっていく。ボリウッド映画初のカンフー・アクション・コメディー『チャンドニー・チョーク・トゥ・チャイナ』は、インドと中国というアジアの二大コミュニティーを1つのスクリーンで結合させる。
 本作が描くのは、チャンドニー・チョークの素朴な料理人シドゥ(アクシャイ・クマール)の壮大な旅。味気ない人生から抜け出したいと切望し、占星術やタロット占い、果ては魔法のポテトにまで、安易な突破口を求める彼は、自分以外のものは何でもすべて信じる。そんな彼の運命は、あるとき、中国から来たふたりのよそ者が、彼を昔の戦争の英雄の生まれ変わりだと主張し、祖国の村へ連れて帰ると言い出したときに一変する。
 のんきな通訳、ハシ道士(ランヴィール・ショウリー)は、異国で待つのは女たちとワインと王族級の扱いだとシドゥをそそのかす。だが、ハシ道士は肝心なことを黙っていた。それは、シドゥがその中国の村人たちにとって、村を脅かしている残忍なギャング、北条(ゴードン・リュウ)を倒す最後の望みであることだ。道中でシドゥが出会う美しいサキ(ディーピカー・パードゥコーン)は、TVでモデルをしながら、祖国と亡き父親と双子の姉妹に会うために、彼女自身の冒険を始めたところだった。パードゥコーンは、長年行方不明になっていたサキの双子の片割れミャオミャオも演じる。
 シドゥはまもなく、自分が完全に泥沼にハマっていることに気づく。奇跡でも起こらない限り、負けるのは明らかだ。そして絶体絶命の危機において、ようやくカンフー・マスター(ロジャー・ユアン)と知り合い、彼の導きでシドゥは自分の隠れた勇敢さに気づき、村を解放し、生涯の恋人を追い求める。
 本作の撮影は、中国の万里の長城、タイ、インドなどアジア各地のロケでおこなわれた。
 北米はワーナー・ブラザース映画が担当。米国で公開されるボリウッド映画としては最大級の作品となる。
 主演はボリウッド最大のアクション・スターであるアクシャイ・クマール。武術の道を究める決意をする前はレストランで働いていたクマールにとって、本作は彼自身の名声への旅にも重なる。
 共演はモデル出身の女優ディーピカー・パードゥコーン、ボリウッド映画のベテラン俳優ミトゥン・チャクラヴァルティー、ランヴィール・ショウリー、そして武術の達人である中国人俳優ゴードン・リュウ(「キル・ビル」二部作)。
 監督はニキル・アドヴァーニー(『たとえ明日が来なくても』)、脚本はシュリーダル・ラーガヴァン(『Khakee』『Bluffmaster!』)。ラメーシュ・シッピー、ムケーシュ・タルレージャー、ローハン・シッピーが製作を担当。
 アクション監督は、ベテラン武術スタント・コーディネーターのディーディー・クー(『グリーン・デスティニー』「キル・ビル」二部作、『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』)。また、音楽プロデューサー・トリオのシャンカル、イフサーン、ロイが作った曲は、中国とインドの音楽を電子的に融合させたものである。

2009年5月30日(土)シネマスクエアとうきゅう シネマイクスピアリにて、ロードショー