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ナットのスペースアドベンチャー3D

Fly Me To The Moon
2008/ベルギー/ティ・ジョイ、さらい/85分
監督:ベン・スタッセン
製作総指揮:エリック・ディレンズ
製作:キャロライン・ヴァン・アイズゲム、シャーロット・ハギンズ、ドミニク・パリス
脚本:ドミニク・パリス
http://www.nat3d.jp/

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1969年、アポロ11号に乗った宇宙飛行士がはじめて月面に第一歩をしるした。でも、実はそのとき、そこにいたのは人間だけじゃなかったんだ。一体、誰が月に行ったのかって?それは……。
デザイン・開発・制作のすべてを3Dで行った史上初の長編アニメ映画、
『ナットのスペースアドベンチャー3D』。
2008年1月にベルギーで初公開されて以来、全世界16カ国以上で公開され、大ヒットを続けている本作品が遂に日本上陸!
主人公ナットの吹替には、堀北真希が挑戦。初めての「ハエ」役!?に挑戦する。
映画館ではみんなで3Dメガネをかけて、
飛び出す映像とともに宇宙へワープしよう!
☆ストーリー
 1961年、NASAは猿を乗せたロケットを打ち上げた。以来、宇宙計画は着実に前進し、1969年、人類は輝かしい時を迎えようとしていた。
 フロリダ州ケープカナベラルの宇宙センターの発射台に据え付けられているのは、打ち上げを待つ巨大なサターン5型ロケット。これこそ人類初の月探索旅行を成し遂げるアポロ11号だ。そして発射台にほど近い廃品置き場に、もうひとつのロケットがあった。廃品で作られたとっても小さなロケット。作ったのはハエの子ども、ナット。大好きなマクフライおじいちゃんが、若かりし頃に繰り広げた冒険の話を聞いて育ったナットは好奇心いっぱい。おじいちゃんが話してくれるような大冒険に出かけたくて仕方がない。ある日、ナットは親友2匹、IQとスクーターに秘密の計画を打ち明けた。
「ボクは月に行く」
 (まもなく本物のロケットが打ち上げられることを知っていたのだ。)
「もちろん、君らも一緒だ」
 計画を聞かされたIQとスクーターは驚き、戸惑いつつも、夢のような計画に参加することを決心する。そうと決まれば、もう後へは引き返せない。翌朝、家族が気づいたときにはベッドはもぬけの殻。ナット、IQ、スクーターは綿密な計画のもと、手作りの宇宙服に身を包んで宇宙センターに向かっていた。到着した3匹は、まんまとロケットの中に潜り込むことに成功した。ついに月へと旅立つときがやってきたのだ。轟音とともにロケットは宇宙に飛び立っていく。
 やがて軌道に乗ったロケットから宇宙飛行士たちの映像が送られてきた。
「おや?」
管制センターのスタッフが声をあげる。
「船内にハエが3匹もぐりこんだようだ!」
 一方、ソ連ではアメリカの成功を快く思っていないハエの司令官たちがいた。同じ映像を見ていた彼らも船内にいるハエの子どもたちを発見! すぐにアメリカに潜伏しているスパイ・ハエに指令を下す。
「アメリカに先を越されてなるものか。計画をたたきつぶせ!」
3匹のハエの子どもたちの運命は? 果たして彼らは無事、月にたどり着けるのか?

☆アポロ11号月着陸船パイロット バズ・オルドリン氏のコメント
「皆さんにお伝えしておきたいことがあります。実際のアポロ11号には汚染物質もなく、ハエもいませんでした。ここで、改めて月着陸ミッションに多大な努力を払われたすべての人に敬意を表したいと思います。皆さんこれからも宇宙への挑戦を応援してください!」

本作品までの3D映画は2D版を変換したり、2Dでも3D効果が得られるように制作されたもので、企画段階から3D専用に作られたものではありませんでした。「ナットのスペースアドベンチャー3D」は、全編3D専用に作られたはじめてのCGアニメーション映画。3D映画の歴史に新たな一歩をしるす記念すべき作品なのです。

■子どもたちに伝えたいワクワク体験
 3D映画の魅力は、圧倒的な臨場感です。まるで自分がその場でリアルに体験しているかのようなスリリングな体験は、2Dでは絶対に味わうことができません。そして3Dテクノロジーのポテンシャルをフルに引き出すためには、それに適したストーリーやキャラクターを探す必要があります。縦横に飛び回るハエをメインキャラクターに据えたこの作品は、スクリーンを平面ではなく空間として使い、これまで観たことのないような3D映像体験へと誘います。子どもたちは一緒にロケットに乗って出かけているような気分になって、ハエの子どもたちの宇宙への大冒険、そして人類が40年前にはじめて月面に降り立った歴史的な瞬間を体験することでしょう。


■ハエという小さな生き物の視点で見る世界
 この作品の特徴のひとつは、普段の人間の視点だけでなく、ハエというキャラクターの特性を活かしミクロな視点の映像を数多く取り入れていることです。小さなハエたちにとって、人間の環境はとてつもなく巨大に映ります。カップの縁に止まれば、カップの中はまるで巨大なプールのようです。髪の毛も、まるで深い森のように感じられるはずです。普段見慣れているはずのものが巨大に見える。ハエの目線がとらえた迫力ある映像もこの映画の見どころです。

■ナットたちが乗ったアポロ11号とは?
  1969年7月16日、フロリダ州ケープカナベラルのケネディ宇宙センターからアームストロング船長、コリンズ飛行士、オルドリン飛行士の3人が乗ったアポロ11号が、月を目指して打ち上げられました。そしてついに7月20日(日本時間の7月21日午前5時17分40秒)、アポロ11号の月着陸船は見事に月面の静かの海に着陸。人類ははじめて月に足跡をしるした瞬間でした。その様子は日本にも中継され、早朝にもかかわらずNHK・民放合わせて視聴率は68.3%にも達し、毎日新聞によると、同日付けの夕刊が全12ページ中の8ページを割いて月面着陸の記事を掲載したそうです。その関心の高さをうかがうことができます。

☆ nWave Pictures について
 本作品を制作したnWave Picturesは、3Dデジタル映像制作を手掛ける多国籍企業です。ベルギーを拠点に、1992年に設立されました。最先端技術を駆使し、ジャイアントスクリーン(IMAX)の2D、3D映画をはじめ、さまざまな仕様の映像や電子メディアの制作に携わっています。世界で最も数多くの3D映画を制作しており、全世界のIMAXシアターで2億ドル以上の興行収入を記録。ジェットコースターに乗ったような映像体験が味わえる“ライドシミュレーション”と呼ばれる映画の50%以上がnWave Picturesの作品です。

3月28日(土)より新宿バルト9ほか全国公開