ちょっと違う切り口の映画ニュースをお届けするウェブマガジン


2009/日本/東映/105分
出演:六角精児 萩原聖人 市川染五郎 水谷豊 寺脇康文 紺野まひる 片桐はいり 伊武雅刀 
監督:長谷部安春
原作:ハセベバクシンオー
脚本:飯田武
http://www.yonezawa-movie.com

偏差値:56.7 レビューを書く 解説

テレビ的な映画、でも面白い [80点]

テレビ的な映画という表現は悪い意味ではない。

テレビドラマを映画化するとせっかくの大画面なんだからとやたら派手な展開になることがあるが、本作はあくまでもテレビドラマのノリで映画化されているのがいい。

それならテレビの2時間スペシャルで十分じゃないか、と言う人もいるかも知れないが、そこはそれ、映画ならではの味付けもしっかりされていて、米沢守(六角精児)のオタクぶりはテレビよりも映画の方がより映えると感じた。

テレビでは三枚目の米沢守だが、本作では熱血刑事・相原誠(萩原聖人)とコンビを組むことによってテレビでは観られない米沢守の意外な一面を観られたのも「相棒」ファンとしては嬉しい限りである。

また、ネタバレになるので詳しくは書けないが、本作で描かれている事件も、いい意味で観客の予想を裏切る展開になっており、最後まで飽きずに映画を観ることができた。

できれば右京・亀山のコンビをもう少し観たかったなとも思うが、あまり彼らが出すぎると本作の主人公である米沢守が霞んでしまうので、あのくらいが丁度いいのかも知れない。

本作がヒットすれば、さらなるスピンオフが作られるのだろうか。

もしそうなら、和製ジェームズ・ウッズ(と私が勝手に思っている)の伊丹刑事(川原和久)を主人公にした人情刑事ドラマか、いつも伊丹刑事と一緒にいる2人の刑事との3人組によるドタバタ刑事ドラマを観たいような気がするのだが、無理な望みだろうか(笑)

2009/04/18 13:32

kira

参考になりましたか?

この映画のレビューをまとめて表示する