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Dragonball: Evolution
2008/アメリカ/20世紀フォックス映画/87分
出演:ジャスティン・チャットウィン エミー・ロッサム チョウ・ユンファ ジェームズ・マースターズ ランダル・ダク・キム パク・チュンフン ジェイミー・チャン 田村英里子 
監督:ジェームズ・ウォン
製作総指揮・原作:鳥山明
製作:チャウ・シンチー
脚本:ベン・ラムジー
撮影:ロバート・マクラクラン
主題歌:浜崎あゆみ
http://www.DRAGONBALL-movie.jp

偏差値:52.0 レビューを書く 解説 予告を見る

原作の「ドラゴンボール」には遠く及ばないが… [70点] [参考:1]

ドラゴンボールファンから酷評されているのでチケットを買うのがちょっと恥ずかしかったが、入場してみると意外やほぼ満席状態。世間の評価と観客動員は当てにならないと実感した。

最初からマンガやアニメの「ドラゴンボール」とは別物と思いながら観たためか、あちこちで酷評されているほど悪い作品とは思わなかった。

原作をそのまま映画化したのではなく、ゲームの「ストリートファイター」や「モータルコンバット」の映画版のように大まかな設定だけを基本にして映画化したB級VFXアクション映画に仕上がっていた。

上映時間は87分と短いため話の展開は早いのだが、人物描写や話の進み方に説明不足のところが多く、作品的にはやはり物足りないような気がする。

おそらく本当はもっと長い作品だったものを子供向きにカットしたためにそうなったのかも知れないが、子供が観ることを考えるとこのくらいの長さが適当なのだろう。

原作の「ドラゴンボール」はかなりの長編であるため、本作はピッコロ大魔王との最初の戦いを中心に映画化している。

アクションシーンはなかなかの迫力で、ところどころにちりばめられているコミカルなシーンはベタではあるが結構受けていた。

それでも87分の中に収めるにはやはり無理があったようで、登場人物やエピソードが大幅にカットされるのは仕方がないとしても、やはりクリリンは登場させてほしかったな。

チョウ・ユンファの亀仙人も賛否の分かれるところであるが、他の作品ではあまり観られないようなダメ男ぶりが観られて個人的にはこれもありかなと思ってしまった。

悟空の年齢も原作よりも上の高校生に設定されており、その高校生活からは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を、祖父との修行場面からは「ベスト・キッド」を思い出してしまった。

とりあえず作品は次回に続くような形で終わっているが、果たしてこれだけ原作ファンからバッシングを受けている中でどのような続編が作られるのか興味津々である。

そう言えばハリウッド版「ゴジラ」も当初は別の怪獣と戦わせる続編を作るように言っていたがいまだに製作を開始するとの話は聞かないなあ(笑)

2009/03/22 07:04

kira

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