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ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー

Street Fighter: The Legend of Chun-Li
2009/アメリカ/ギャガ・コミュニケーションズ/97分
出演:クリスティン・クルック マイケル・クラーク・ダンカン ニール・マクドノー ムーン・ブラッドグッド クリス・クライン ロビン・ショウ 
監督:アンジェイ・バートコウィアク
http://streetfighter-movie.gyao.jp/

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1987年に登場した第一作以来、対戦型格闘ゲームの元祖として君臨し、今なお進化を続けている「ストリートファイター」シリーズ。アーケードゲームで50万体、家庭用ゲームでは2500万本を世に放つなど世界規模で社会現象を巻き起こした大ヒット作だ。
 その生誕20周年を記念して10年ぶりに開発された最新作「ストリートファイターⅣ」の家庭版が、09年2月に全世界同タイミングで発売される。そして高まった盛り上がりは映画界にまで飛び火! 『バイオハザード』や『トゥームレイダー』などゲーム発のヒロインアクションが人気を呼んでいるが、まさに同ジャンルの真打ちとしてゲームの世界観を完全映画化したオリジナルストーリー『ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー』が完成したのだ!
主人公は、魅力あふれるゲームキャラたちの中でも圧倒的人気を誇る中国人の美人格闘家《春麗》。「ストファイ」ワールドの起源となるエピソードをふんだんに取り込んだストーリーはハリウッドでも垂涎のプロジェクトとなり、全米ではメジャースタジオFOXの配給が決定(2000館規模で2/27公開)。最高のスタッフとキャストが集結し、ここにヒロインアクションの決定版が生み出された。
 監督は『ロミオ・マスト・ダイ』のアンジェイ・バートコウァイク、アクション監督に『マトリックス』シリーズや『スパイダーマン2』でアクション指導を務めた香港出身のベテラン、ディオン・ラム。2人の才人がタッグを組むことで、華麗なファイトと壮絶な復讐劇、切ない人間ドラマが交錯する新たな「ストリートファイター」を作り上げている。
 今回、主人公・春麗役に大抜擢されたのは、米人気ドラマ「ヤング・スーパーマン」のクリスティン・クルック。オリエンタルなムードが漂う彼女は、華奢でベビーフェイスが印象的な彼女だが、実は体操や空手の経験もあるアスリート系。ハードなトレーニングを積み、危険アクションのほとんどに自らチャレンジ。過酷な死闘を通じて真のストリートファイターに成長していく春麗の姿とも重なって、新たなるスターの誕生を確信させてくれる。
 また『グリーンマイル』でオスカー候補になったマイケル・クラーク・ダンカンが強敵バイソンに扮するほか、『アメリカン・パイ』のクリス・クラインや人気バンド、ブラック・アイド・ピーズのタブーなど、実力派、個性派が顔をそろえている。
 ゲームの画面から巨大なスクリーンへと飛び出した春麗。その美脚が魅せるめくるめく必殺技が、一足早く春の旋風を巻き起こす!


● ストーリー 

愛する父親は生きているのか?
過酷な修練を重ね美しき《ストリートファイター》となった春麗 — 今、悪の枢軸《シャドルー》との壮絶なる闘いが幕を開ける!

 優しい父と美しい母に育てられた中国系の少女・春麗。あふれんばかりの愛情に包まれ、ピアニストを夢見ていた彼女の人生は、父の謎めいた仕事で香港に引っ越したことで一変する。豪華な邸宅に暮らし、父のシアン直々に中国拳法を習う幸せな日々はいつまでも続くかに思えた。ところがある日突然、裏社会で暗躍する謎の組織《シャドルー》を牛耳る男、ベガが差し向けた巨漢・バイソンが愛する父を連れ去ってしまったのだ。
 月日は流れ、春麗は哀しみを背負いながらも美しい女性へと成長。病に倒れた母親を支え、一流のコンサートピアニストとして活躍していた。そんな春麗のもとに、古い中国語で描かれた絵巻物が届けられる。差出人もわからず、解読すらできない贈り物だったが、春麗は不思議と美しさと心惹かれるものを感じていた。
 母を亡くし天涯孤独の身となった春麗は、絵巻物を行方不明の父親からのメッセージだと考え始める。情報を得ようと古本屋街を訪れると、いつのまにか一軒の店に吸い寄せられていた。絵巻物を開いた女主人は、その中身は、春麗に向けられた助言なのだと語る。バンコクにいるゲンという男が、春麗を導いてくれるという。ゲンはかつて恐ろしい悪党だったが、いまは貧しく弱い者たちのために戦っている都市伝説のような存在だった。
 絵巻物の助言に従い、人生のすべてを捨てる決意をした春麗は、慣れ親しんだ邸宅や家族同然の使用人たちと別れ、たったひとりでバンコクに向かう。バンコクの貧民街でのストリート暮らし。他人の施しを受けながらひたすらにゲンを捜すが、まるで雲を掴むような毎日に精神も肉体も疲労していく。そんな春麗を突き動かしたのは、他人を思いやり犯罪を憎む正義感だった。
 ある晩、老人に暴力をふるうチンピラたちと出くわした春麗は、無意識のうちに父に習った拳法技を使って、チンピラたちを倒してしまう。体力を使い果たし倒れこんだ春麗を助けたのは、捜し求めていた男、ゲンだった。そしてゲンこそが、春麗をバンコクへと導き、ひそかに見守っていた人物だったのだ。
 ゲンは春麗に、父のシアンはまだ生きており、謎の組織《シャドルー》に監禁されていると語る。シアンは春麗の身の安全と引き換えに、長年にわたり《シャドルー》のために働かされていたのだ。愛する父の生存を知って再会を願う春麗に、ゲンは「まず怒りを消すことだ」と諭す。強大な組織を率いるベガと戦うには、余計な感情を捨てて真の強さを手に入れなくてはならない。ゲンのもとで厳しい修行が始まった。最初は血気にはやっていた春麗も、いつしかゲンと師弟愛を育み、貧しい人たちのために戦う《ストリートファイター》へと成長していく。
 一方ベガは、バンコクの貧民街を強引に地上げし、自らが支配する犯罪都市を作り上げようとしていた。《シャドルー》のほかの幹部をみな殺しにし、政治家たちを脅迫して操り、町の住民たちを無理矢理に立ち退かせるなどやりたい放題。春麗はベガの秘書・キャンタナを襲って情報を聞き出し、一方ベガは春麗の抹殺を仮面の暗殺者・バルログに命じる。さらにバイソンたちに襲撃されて、ゲンもろとも隠れ家を吹っ飛ばされてしまう……。
 再び独りぼっちになってしまった春麗は、《シャドルー》を追うインターポールのナッシュ刑事と共闘してベガを追い詰めようと決意。ベガは、人間なら誰もが持っている良心すらも自らの野望と引き換えに捨て去ったと伝えられる恐るべき敵。果たして春麗は勝つことができるのか? そして愛する父シアンと再会を果たすことはできるのだろうか? 

2009年2月28日より 新宿ミラノほか全国ロードショー