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電車男

2005/日本
出演:山田孝之 中谷美紀 瑛太 
監督:村上正典

(データベース登録者:ちりつも

偏差値:61.3 レビューを書く

インターネットからの愛 [90点] [参考:2]

この作品は私の中ではびっくりするくらいの大ヒット!!でした。
ハチャメチャな連ドラマもよかったけど、映画は映画で淡々としっとりした流れで良かった。
後半、3分の2くらいから、ハンカチ握りっぱなし。

切ない、。オイオイ泣くっていうよりはちょっと泣ける。
電車男のピュアさに泣いてしまった。
ちょっと赤ちゃんみたいに可愛いんだよね。
ここまで、素直だと誰だってついつい、応援したくなっちゃうんじゃないかな?

もちろん純情恋愛モノ大好きだから、ある程度、期待してみたけど、単なる“ラブコメ”だろうと思ってたし、また、原作が悪名高い(失礼!)2チャンネルから出てきたという偏見もあったのは事実。

けれど、見ているうちに、私の心をすっごくハッピーにしてくれた。

一言で言えば“フォーリング・ラブ”だよね。
突然、人を好きになって、その人のことが大切で朝から晩までその人のことを考えてる自分がいる。
恋に落ちるっていうけど、こういうのめり込んでいる時が一番、楽しいんだよね。

けっこうキメ細かい恋描写だった。
電車男は並々ならぬ努力をする。
自分を変えて、エルメスに似合うような男を演出する姿は見ていてびっくり!
恋は人を変えるパワーがある。

ここまで一途に愛する人も、愛される人もとっても幸せだろうなぁ。
片思いしてる人、恋人いる人、夫婦、恋愛してる人は世の中、たくさんいるよね。

通常、恋愛はあんがい簡単に、誰でもできるものかもしれない。

だけど、それだけじゃ駄目なんだ。
それだけじゃときめかない。
それだけじゃ、人は“大いなる幸福感”を感じることはできない。
そこには、なによりも、一番大切な事がある。
多分、それは……。

この映画は、一番大切なことを私に映像で教えてくれたし、心で感じさせてくれた。
だから、後半涙が止まらなかったんだろう。

孤独で無垢で素直な電車男。
母性の象徴のような素敵なエルメス。
そして、インターネットの掲示板から二人を見ている見知らぬ人々の愛情と励まし。

このトライアングルが新鮮な映画だった。
ネット世界から生まれた「小さな恋の物語」

「電車男」は21世紀でなければ作れなかった映画だと思う。

2009/02/04 22:31

ちりつも

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