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Le Silence De Lorna
2008/ベルギー・フランス・イタリア/ビターズ・エンド/105分
出演:アルタ・ドブロシ ジェレミー・レニエ ファブリツィオ・ロンジョーネ アウバン・ウカイ モルガン・マリンヌ オリヴィエ・グルメ 

監督・脚本:ジャン・ピエール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ
http://lorna.jp

偏差値:51.9 レビューを書く

ストレートな感情 [65点]

このレビューはネタバレを含みます

人間、誰しもエゴがあって自分をまず優先して考えてしまいますが、他人にはその心を読み取られないように取り繕って生きているのかもしれないですよね。
他人に嫌われないように。。。でもこの映画にでてくる主人公のロルナはストレートに感情を表します。
愛する彼と持つお店の実現に一歩踏み出したにもかかわらず、ドラッグ中毒者との子供を妊娠したと思い込んでしまう、、、
ダルデンヌ兄弟の死さえ削ぎ落とすような描き方のそぎ落とされた映像の中で、人間として大切なものを忘れてはいけないと私たちに淡々と訴える映画だった。ヨーロッパの移民問題やアルバニアの状況、偽装結婚など複雑な問題は現在もあることであり、切実に、世の中に抗おうとしてる魂の声が聞こえるようだった。最後のエンドロールのピアノソナタを聞くうちに、心の内で純化されて、しみじみ映画の余韻に浸っていました。

2009/07/08 12:56

こっこ

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