燃えよドラゴン
Enter The Dragon
1973/香港、アメリカ/100分
出演:ブルース・リー ジョン・サクソン ジム・ケリー シー・キエン アーナ・カプリ アンジェラ・マオイン ボブ・ウォール ベティ・チュン ヤン・スエ サモ・ハン・キンポー
監督:ロバート・クローズ
製作:フレッド・ワイントローブ、レイモンド・チョウ、ポール・ヘラー、ブルース・リー
脚本:マイケル・オーリン
撮影:ギルバート・ハッブス
音楽:ラロ・シフリン
(データベース登録者:kira)
偏差値:62.9 レビューを書く
ブルース・リーの最高傑作! [95点]
※ネタバレを含むレビューです。
ジャッキー・チェンやジェット・リーがハリウッドでスターになる前、世界に一大カンフーブームを巻き起こした金字塔のような作品である。
その魅力は、主演であるブルース・リーの鍛えぬかれた肉体から繰り出される数々のカンフーの技にある。
そして怪鳥音と呼ばれたアチョーと言う雄叫びと、それまで見たことのなかった武器ヌンチャクを自在に操る姿にある。
あらすじはこうである。
香港沖の孤島で麻薬密売により巨万の富みを得ていると思われるハン(シー・キエン)の調査を依頼されたリー(もちろんブルース・リー!)
その島で開催される武術大会に参加し、地下にあったハンの麻薬工場を見つけ本部に知らせるがハンに捕えられてしまう。
リーの処刑の日、先に潜入していた女スパイによりハンに捕えられていた人々が解放され、混乱に乗じアメリカの武闘家ローパー(ジョン・サクソン)と協力してハンの部下を倒していく。
やがてハンを鏡の部屋に追い詰めたリーは鉄の爪をつけたハンと死闘の末、ハンを倒すのであった。
と単純明解・荒唐無稽であるが、
リーが弟子に語る言葉「Don't think, feel.(考えるな、感じろ)」には真理がある。
武術大会で闘う相手オハラは最愛の妹スー(アンジェラ・マオイン)を死に追いやった男であり、彼を倒した時のリーの顔と悲痛な雄叫びには泣けてくる。
リーが蹴りを入れる姿が美しく、ヌンチャクや棒術を使う姿が無茶苦茶カッコいい。
高僧の御前試合で闘う相手は若き日のサモ・ハン・キンポーである。
ラロ・シフリンのテーマ曲を聴くだけでワクワクしてくる。
などなど、見所は満載である。
とにかく画面に映し出される映像のすべてが当時は初めて経験するものばかりで、CGやワイアーアクションのない時代に、鍛えぬかれた肉体のみで数々のカンフーアクションを見せるブルース・リーは間違いなくヒーローであった。
オマケ
香港の街中の撮影では、周りの人々が、おっ撮影やってるなみたいな顔で映ってます。
武術大会のエキストラに素人丸出しの人がいて、オハラがやられてるのにヘラヘラ笑ってるのが映ってます。
若き日のジャッキー・チェンとユン・ピョウもちょい役で出ています。
そんなあら探しをするのも面白いですよ。
2009/01/17 09:24 (2009/11/07 06:20修正)
kira
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