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ミラーズ

Mirrors
2008/アメリカ/20世紀フォックス映画/111分
出演:キーファー・サザーランド ポーラ・パットン エイミー・スマート 
監督:アレクサンドル・アジャ
http://movies.foxjapan.com/mirrors/

偏差値:59.9 レビューを書く 読者レビュー(3) 予告を見る

妖しい“鏡”の魔力が呼び起こす
めくるめくミステリーと衝撃の共鳴に
全米が震撼したサスペンス!

 私たちは誰もが毎日、ふと何気なく鏡の中を覗き込む。そこにはきっと、いつもと変わらない見慣れた自分自身が映っていることだろう。ところが、この映画の主人公ベン・カーソンが向き合った鏡はそうではなかった。ニューヨーク6番街に佇むメイフラワー・デパートの廃墟。5年前の大火災で焼け焦げたこの建物の内部には、暗闇の中で不気味にきらめく巨大な鏡が残されていた。そこに映し出されるのは、現実とは明らかに違う歪んだイメージ。妖しい魔力に引き寄せられるかのようにその鏡に触れたベンは、一瞬にして逃れようのない恐るべき運命に囚われてしまう……。
 日常的かつ神秘的な“鏡”というアイテムを全編にフィーチャーした『ミラーズ』は、めくるめくミステリーと衝撃シーンの連続に全米が震撼したサスペンス・ショッカーである。突如として鏡に映る奇怪なイメージとメッセージ。それをきっかけに続発する原因不明の死亡事件。焼けただれたデパートの呪われた過去。やがて浮かび上がるひとりの少女の存在。主人公ベンは最愛の家族を守るために、これらの断片的な手がかりを結びつけ、鏡をめぐる忌まわしい秘密を解き明かさねばならない。鏡の向こう側に決して見てはいけない真実が広がっていようとも、もはや後戻りは許されないのだ。謎の先には戦慄が、そして戦慄の先には新たな謎が待ち受ける怒濤のストーリー展開に、誰もが釘づけにされるに違いない。

スクリーンに映るものすべてが恐ろしい!
『24』のキーファー・サザーランドと
世界注目の新鋭が放つ前代未聞の映像世界

 元刑事で夜警の主人公ベンに扮するのは、TVシリーズ「24-TWENTY FOUR-」のジャック・バウアー役で絶大な人気を誇るキーファー・サザーランド。2009年初頭にシーズン7の全米放送開始も控える彼が、多忙なスケジュールの合間を縫って出演を熱望し、想像を絶する謎の解明に挑む男を気迫たっぷりに演じきった。時間とも闘わねばならないギリギリの極限状況を疾走し、なおかつ人生の再起や家族への情愛といったヒューマンな側面も体現したその熱演が、キャラクターに厚みを吹き込んでいる。
 キーファーが全幅の信頼を寄せたアレクサンドル・アジャ監督は、フランスが生んだ弱冠30歳の新進気鋭。2003年の『ハイテンション』で脚光を浴び、ハリウッド進出作となった前作『ヒルズ・ハブ・アイズ』ですべての観客のド肝を抜いた彼は、今や現代最高の“恐怖の創造者”と世界的に認知されつつある。
 本来、恐怖をテーマにした映画に謎解きの要素を盛り込むことは、ストーリーが複雑化して緊迫感が途切れる要因になりかねないが、自ら脚本も執筆したアジャ監督はそのハードルを難なくクリア。鏡というモチーフと未知の領域に渦巻くミステリーを大胆かつ繊細に融合し、映画が進むごとに猛然とエスカレートするスリルを観る者に体感させる。さらに窓ガラス、TVモニター、金属製のドアノブ、床を濡らす水の表面など、日常のあらゆる反射物を鏡に見立てたショック描写は斬新のひと言だ。悪夢や妄想の中でしかありえないような不条理な恐怖が、まさかの現実レベルの出来事として繰り広げられる驚愕の光景。鏡に映るもの、そしてスクリーンに映るすべてが恐ろしい前代未聞の映像世界がここに誕生した。
 『ハイテンション』『ヒルズ・ハブ・アイズ』の脚本家グレゴリー・ルヴァスール、撮影監督マキシム・アレクサンドルが今回もアジャ監督をがっちりとサポートし、『パンズ・ラビリンス』のハビエル・ナバレテが音楽を担当。『デジャヴ』でデンゼル・ワシントンの相手役を務めたポーラ・パットンが主人公ベンの妻エイミーに扮し、『バタフライ・エフェクト』『アドレナリン』のエイミー・スマートがベンの妹アンジェラを演じている。

●STORY

 一年前までニューヨーク市警の刑事として活躍していたベン・カーソンは、人生最悪の時期を過ごしていた。同僚を誤って射殺したため停職処分を下された彼は、その後アルコールに溺れる日々を送り、今は妹アンジェラのアパートに居候している。そんなベンの切なる願いは、別居中の妻エイミーの信頼を回復し、何よりも可愛いふたりの子供との生活を取り戻すことだった。
 人生を立て直す第一歩として仕事を探していたベンは、ニューヨーク6番街の一角にそびえ立つメイフラワー・デパートの焼け跡を巡回する夜警の仕事にありつく。このデパートは5年前の大火災で大勢の死者を出して閉鎖されたが、保険関係の法的手続きのため当時のまま現場が保存されているのだった。
 焼け焦げたデパート内部はフロアのあちこちにマネキンが転がっていて、異様な雰囲気が充満していた。夜になるといっそう薄気味悪いその廃墟に足を踏み入れたベンは、すべてが朽ち果てた空間の中で、今なお美しい光沢を保つ巨大な鏡に引き寄せられていく。すると突然、全身を焼き尽くすような激痛がベンを襲う。どこからともなく聞こえてくる呻き声。鏡に映し出される焼けただれた女性の姿。それらは錯覚や妄想と片づけるには、あまりにもリアルでおぞましい体験だった。
 この夜以来、極度に鏡を恐れるようになったベンの周囲で奇怪な出来事が続発する。ベンの前任の警備員ルイスの変死体が駅で見つかり、デパート火災に関する新聞記事がベンのもとに届いた。記事の送り主はルイスだった。いったい彼はベンに何を伝えようとしたのか。さらにアンジェラが自宅のバスルームで無残な死体となって発見され、ベンは悲しみのどん底に突き落とされる。
 デパートの鏡には常識で計り知れない邪悪な意思が宿っているのではないかというベンの推測は、もはや確信に変わった。市警の元同僚の協力を得て、かつては病院だったデパートの過去を洗い出すベン。やがて彼は鏡に浮かび上がった“エシィカー”という謎めいたキーワードの意味を調べるうちに、ひとりの少女の存在にたどり着き、50年以上前に病院で起こった忌まわしい事実を探りあてる。
 しかし、そのときすでにベンの家族に得体の知れない脅威が忍び寄っていた。「家の中に何かがいるわ!」と電話で助けを求めてくるエイミーの切迫した声。自らの命に替えても妻子を守りたいベンは、意を決して鏡をめぐる衝撃的な秘密の核心に迫っていくのだった……。

2008年12月26日(金)有楽座ほか全国ロードショー

若槻千夏宣伝プロデュース『ミラーズ』ジャパンプレミアにキーファー・サザーランド登場?

若槻千夏宣伝プロデュース『ミラーズ』ジャパンプレミアにキーファー・サザーランド登場?

2008年12月11日(木)、表参道ヒルズにて『ミラーズ』のジャパンプレミアが行われ、宣伝プロデューサーの若槻千夏と、キーファー・サザーランドの物真似タレント山本高広が舞台挨拶をした。