劇場版∀ガンダムI 地球光

AFTER ALL [75点]

このレビューはネタバレを含みます

∀ガンダムはこれまでのガンダムシリーズとは一線を画すような内容だったため、放送当時の人気はイマイチでしたが、最近は再評価されつつあります（たぶん）

そしてそれは二部作に分け劇場公開されました。今回はその内の一作目、「地球光」のレビューです。

「地球光」ではテレビシリーズの１話から２７話までを編集して２時間の映画に仕上げました。

しかし、ただ単に１話から２７話までと言っても、１話２５分として計算すると、６７５分あります。それを１２０分に凝縮するのだから、当然話は目まぐるしく変化していき、そもそも丸ごとカットされてる話があったりと、仕方ないと思いながらも初めて観る人にとっては非常に不親切な編集です。

特に最初の５分は凄い（悪い意味で）。これは観てもらわないと分からない。

それ以降は比較的落ち着いて観れます。でもいい話なのに丸ごと削られてるエピソードもあったりと、やはり編集に難あり。

と、ここまで不満ばかり書いてきましたが、いい点も勿論あります。まず新規作画。そこまで多くはありませんが、ウィルゲム防衛戦で、ウォドムの足を切るシーンは圧倒的迫力です。これだけでも観る価値あり。

次に音楽、本編とは違う音楽を使っていて、個人的所見では劇場版の方がシーンに合ってる気がします。それは次の「月光蝶」でも同じ。

あと、全セリフを撮り直しで気合の入り方が違いますが、これについてはテレビシリーズの方が良い。やはりブランクでしょうか。少し張りが足りない。

ここからは余談ですが、僕が初めて∀ガンダムを観たのはこの劇場版で思い出補正が入ってしまい、文句ばかり言う割にはそこまで点数を低くしてません。なのでこれ見て観たいと思った人は、－２０点くらいを想定してお願いします。

2008/12/07 23:10

ハローメロウ