ちょっと違う切り口の映画ニュースをお届けするウェブマガジン


郵便配達は二度ベルを鳴らす

The Postman Always Rings Twice
1946/アメリカ/113分
出演:ジョン・ガーフィールド ラナ・ターナー セシル・ケラウェイ ヒューム・クローニン レオン・エイムズ オードリー・トッター アラン・リード ジェフ・ヨーク 
監督:テイ・ガーネット
製作:ケイリー・ウィルソン
原作:ジェームズ・M・ケイン
脚本:ハリー・ラスキン、ニーヴェン・ブッシュ
撮影:シドニー・ワグナー
音楽:ジョージ・バスマン

(データベース登録者:frost

偏差値:55.0 レビューを書く

ラナ・ターナーの魅力を堪能する作品 [75点]

1942年にルキノ・ヴィスコンティ監督のデビュー作として映画化された『郵便配達は二度ベルを鳴らす』。日常に疲れた女と男が亭主を殺害して幸せをつかもうとするが、彼ら自身の行ないゆえに幸せはその手から逃げていく。その無常さが心にしみる名作でした。本作は、その4年後(1946)、ジェームズ・ M・ケインの同じ原作をテイ・ガーネット監督がフィルム・ノワール調に映画化したもの。ファム・ファタールたるラナ・ターナーを前面に押し出し、ジョン・ガーフィールドのニヒルな魅力を添えて、ヴィスコンティ版よりも派手で粋な印象の作品となりました。彼女の美しさは必見。ただ、その分男と女の性とすれ違い、その結果自ら招く悲惨な結末に対する情感が薄くなったような気がします。見る人の好みによりますが、個人的にはヴィスコンティ版の方が好きです。

2008/11/03 02:52 (2008/11/09 15:44修正)

frost

参考になりましたか?

トラックバックはこちらのアドレスから受付しています。トラックバックについて