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2008/日本/113分
出演:宮迫博之 仲里依紗 濱田マリ 麻生久美子 近藤春菜 ミッキー・カーチス ダンカン 
監督:吉田恵輔
プロデューサー:武部由実子、渡辺和昌
テーマ曲:クレイジーケンバンド

(データベース登録者:kira

偏差値:58.6 レビューを書く

ダメ親父ばんさい [85点]

このレビューはネタバレを含みます

妻に捨てられ女子高生の娘と二人暮らしの何をやっても中途半端なダメ親父に思わぬ遺産が転がり込んだ。

これを元手に一発当てて女にもてようと始めた仕事は何と喫茶店。

オシャレな喫茶店を夢見ていた娘の期待は見事に裏切られ、ダメ親父が始めたのはその名も「純喫茶磯辺」

内装はいつの時代のどこの国だと言いたいほどのダサい造りの上に、開店記念の携帯ストラップももらうのが有り難迷惑のようなダサさで娘は友達にも渡せない。

おまけにウエイトレスの衣装も誰が着るんだといったデザインで、娘の夢とはどんどんかけ離れた喫茶店になって行く。

でもダメ親父はこれが最高の喫茶店だと思っているからどうしようもない。果たしてこの喫茶店は成功するのか。

雨上がり決死隊の宮迫博之のやることなすことが中途半端なのに人の話しに耳を貸さずに突っ走るダメ親父ぶりが妙にハマッていて笑いを誘う。

この人は本当に多才だなと感心する。そう言えば「下妻物語」でもバッタもんで商売する親父役で笑わせてくれた。

ダメ親父に手をやく娘役の仲里依紗もいい。
最初は嫌々手伝っていた純喫茶だが文句を言いながらも次第にそこが好きになっていく心情が伝わってくる。

娘がダメ親父に言う小言の一つ一つが、まるで自分の娘に言われているようで、心にグサグサ刺さり他人事とは思えない。

仲里依紗を映画で観るのは初めてだと思っていたら、プロフィールであの名作アニメ「時をかける少女」の主役「紺野真琴」の声をアテているのを知って驚いた。
今後が楽しみな若手女優である。

この映画は娘のいる大勢のダメ親父たちにぜひ観てもらいたい、観終わったときに気持ちが暖かくなる作品である。

2008/10/24 23:23

kira

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