フラガール
2006/日本/シネカノン/120分
出演:松雪泰子 豊川悦司 蒼井優 山崎静代 徳永えり 岸部一徳 富司純子
監督:李相日
製作:李鳳宇
脚本:羽原大介
音楽:ジェイク・シマブクロ
http://www.hula-girl.jp/
偏差値:57.9 レビューを書く
ちょっと演出がくさい気が・・・ [82点]
良い映画だと思うんですけど、当時キネマ旬報ベスト・テンで1位になって、米アカデミー賞にも出品して、制作会社のシネカノンは一気に注目されましたね。でもどうしてあそこまで絶賛されたのかが、僕にはよくわからないんですよね。
というのも、この映画、出来事のひとつひとつが僕にはとてもわざとらしいお涙頂戴な演出に思えてならなかったんですよ。下手なB級映画みたいにそらきたぞと思ってしまうのです。いや、それでもストーブのシーンにはまんまと泣かされてしまうのですけど、同じ臭さでも人気を二分した『ALWAYS 三丁目の夕日』(昭和を描いた点では共通)にはつくづく共感できるものがあったのに、これは共感できない。どうしてもわざとらしく思えてくるんです。たとえば静ちゃんのお父さんが落盤で死ぬところとか、本当にそらきたぞという感じで、なんだか僕は悲劇のヒロインぶった演出がどうしても好きになれなかったんです。
とはいっても、矛盾するようですが、この映画はとても好きな映画ではあるんです。人間がとてもピュアなので。トヨエツもすごくまっすぐでかっこよかったし、なんといっても蒼井優ちゃんが輝いてますよね。僕はこれで優ちゃんが好きになりました。そしてクライマックスのフラダンスのシーンは本当に素晴らしいと思います。ここに関しては文句のつけようがない。そういうわけで点数は高めにつけました。あと、松雪泰子もハイカラで本当に綺麗で、うっとり見とれました。
2010/02/09 02:11
シネマガ管理人
ストーブが泣けた [85点]
※ネタバレを含むレビューです。
昭和40年代、福島の炭鉱町に誕生した常磐ハワイアンセンターにまつわる実話をベースに、フラダンスショーを成功させるため、奮闘する人々の姿を描いたドラマ。
石炭から石油へと変化していく炭鉱町の人々が生活のために、常磐ハワイアンセンターという一大プロジェクトをつくりあげたという設定もNHKの「プロジェクトX」みたいな内容だが、この映画は女性のパワーが大全開している。
主役のダンス教師に松雪泰子、プロのフラダンサーになっていく高校生の蒼井優、その母親役に富司純子(元藤純子)。
この3人の女性たちが、メチャ素晴らしい!
3人とも本音でストレートにいいたいことをいって、お互い火花をちらしあいながら、徐々に理解しあい、助け合いだす。そのプロセスがとってもよい。
特に藤純子ってホントに良い役者さんだなぁって思った。
もう、この人の「ストーブを貸してくだせぇ!」って台詞には、がまんしていた涙があふれてしまった!!
さすがは、歌舞伎俳優・尾上菊五郎の妻であり、長女が寺島しのぶ、長男の菊之助さんも役者として活躍だけの芸能一家のママだけあるなぁ…。
昔の藤純子時代の東映・任侠映画も見てみたくなってしまった。
あと、フラダンスは、ゆったりとしたおだやかなダンスなのかと思っていたが、実は実は、エネルギッシュで見るものを圧倒するパワーダンスということにびっくりした。
ラストの蒼井優がソロで踊るダンスはまるで、昔みて感動した「フラシュダンス」のシーンとダブってしまった!この時も感動したっけ(古い~)
最近の邦画は本当にパワーあふれる映画が増えたな~。
2008/10/11 13:34
ちりつも
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