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2008/日本/東宝
出演:松田翔太 塚本高史 成海璃子 山田孝之 柄本明 劇団ひとり 金井勇太 佐野和真 井川遥 笹野高史 塩見三省 風吹ジュン 
監督:瀧本智行
http://www.ikigami-movie.jp/

偏差値:57.8 レビューを書く

設定は面白いのだが [75点]

このレビューはネタバレを含みます

政府から発行される死亡予告書、通称「イキガミ(逝き紙)」の送達年齢を無事に生き延びた主人公は、それを配達する公務員になる。

「イキガミ」があることにより常に死に対する緊張を持った生活を強いられた国民の出生率は増加し、逆に犯罪や自殺件数は激減する。

しかし主人公は国家繁栄法の名の元に無作為に国から選ばれた人が強制的に命を奪われることに疑問を抱き、自分が「イキガミ」を配達した人々と深く関わりを持つようになる。

この設定はなかなか面白く、突然「イキガミ」が配達された3人が残された時間をどう生きるかに引き込まれはしたものの、それぞれのエピソードが単独で進行するため、TVドラマの3つのエピソードを劇場用に繋いだような印象を受けた。

せっかく映画化したのだから、一見何の関わりもないような3つの話がラストで1つに結実するようなストーリーにすればもっとスケールの大きい映画になったような気もするのだが。

全12話のTVドラマにし、「イキガミ」を配られた10人が最後の1日をどう生きるのかに焦点を当て毎週1人すつ描いていけば意外とハマるかもなどと思いつつ劇場を後にした。

2008/10/02 23:15

kira

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