The Core
2003/アメリカ/135分
出演:アーロン・エッカート ヒラリー・スワンク
監督:ジョン・アミエル
偏差値:58.6 レビューを書く
地球の中は宇宙より不思議だ [85点] [参考:1]
オープニングのスペースシャトルの緊急着陸のハラハラ感から宇宙ものと思っていたら、映画の本当の舞台は地球の奥深くであった。
地球の中心にある核(コア)が突然止まったら地球はそして人類はどうなるのか、本作はそんな人類の危機を描いたパニック映画である。
これまで地震や火山の噴火や大寒波に隕石の飛来などの自然災害を描いたパニック映画はたくさんあったが、地球のコアの回転が止まるという発想は初めてではないだろうか。
止まってしまったコアを再び回転させるために人類はどうやってそこまで行きどのような手段を取るのか、荒唐無稽な話ではあるが危機また危機の連続で結構ハラハラさせてくれる。
本作を楽しむためには科学的根拠など深く考えずに映画を観ることをお薦めする。(まあたいていのパニック映画はそうなのだか(笑))
地球の中心までいったい何kmあると思ってるんだとか、そんな小さな地底探査船一隻でどうやって巨大なコアを動かすんだなどと考えてはいけない。
映画に出てくる摩訶不思議な理論や圧力がかかるほど強度を増す都合のいい合金を非科学的だなどと考えす、ただ「おおそれは凄いぜ!」と思いながら観れば楽しめること受け合いである。
宇宙戦艦ヤマト一隻でもガミラス星を崩壊させることができた、その心意気で観ればいい。
本作のもう1つの見所は誰も見たことのない地球の奥深くの描写である。
単なるマントルだけではなく、巨大な水晶の谷やマグマの滝など美術スタッフ渾身の映像を観ることができる。
ベタではあるが自分を犠牲にして人類を救おうとする乗組員の姿もちゃんと描かれており、こう言った展開が許せる人にはたまらない作品である。
それにしてもアカデミー主演女優賞を2度も授賞しているヒラリー・スワンクは作品のジャンルや芸術性などにとらわれずいろいろな作品に主演するが、そのこだわりのなさが似合う女優である。
2009/03/27 01:18 (2009/11/07 06:16修正)