カプリコン・1
Capricorn One
1977/アメリカ・イギリス/東宝東和/129分
出演:エリオット・グールド ジェームス・ブローリン ブレンダ・バッカロ O・J・シンプソン サム・ウォーターストーン ハル・ホルブルック カレン・ブラック テリー・サバラス
監督:ピーター・ハイアムズ
製作:ポール・N・ラザルス三世
脚本:ピーター・ハイアムズ
撮影:ビル・バトラー
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
(データベース登録者:kira)
偏差値:62.9 レビューを書く
人類は本当に月に着陸したのか? [95点] [参考:1]
※ネタバレを含むレビューです。
この手のTV番組や雑誌の特集が組まれると、必ずこの映画が取り上げられます。
映画の舞台は月ではなく火星。
人類初の有人火星探査船「カプリンコン1号」の生命維持装置に重大な欠陥が判明しますが、莫大な開発費用をかけた計画を中止するわけに行かず、NASA上層部はある計画をたてます。
それは発射直前に乗組員3名を極秘のうちにロケットから降ろし、無人のロケットを打ち上げ、砂漠のスタジオに組み立てた火星のセット内から捏造した火星探査の状況をTV中継すること。
偽の火星探査は無事終了し、あとは帰還したロケットに乗組員を再度乗船させ、英雄として迎えることで陰謀は成功と思われたその時、帰還ロケットが大気圏内で爆発したため、乗組員の存在が邪魔になったNASA上層部は彼らの暗殺を計画します。
生命の危険を感じた3名の乗組員はNASAの陰謀を公表するために砂漠のスタジオから飛行機を奪って脱出するも、燃料切れで砂漠に飛行機は不時着。
3方向に分かれた彼らは徒歩で逃走を続けますが、果たして彼らの運命は・・・。
主役のE・グールドが宇宙飛行士と家族の会話から火星探査に疑惑を持ち、それを追う新聞記者の役を好演してます。
NASAの職員で中継電波の発信地点が火星ではなく地球上と気づいた者の自宅をE・グールドが訪ねると、職員の存在自体が抹消されている場面では国家権力の怖さを当時も今もものすごく感じています。
NASAは本作品に全面協力の予定を作品の内容を知ってから拒否(当然と言えば当然ですが)したとのいわくつきの作品ですが、間違いなくP・ハイアムズ監督の最高傑作です。
ちなみに僕は人類は月面着陸したと信じています(笑)
2008/07/27 18:27 (2009/11/07 06:33修正)
kira
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