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ガッジョ・ディーロ

Gadjo Dilo
1997/フランス/ルーマニア/100分
出演:ロマン・デュリス ローナ・ハートナー イシドア・セルバン 
監督:トニー・ガトリフ
製作:ドル・ミトラン
脚本:トニー・ガトリフ
撮影:エリック・ギシャール
美術:ブリジット・ブラサール
音楽:トニー・ガトリフ

(データベース登録者:frost

偏差値:59.0 レビューを書く

ジプシーたちの姿が素晴らしく心に残る傑作 [85点]

亡き父が捜し求めた歌手を尋ねてジプシーの村にたどり着いたフランス人青年ステファン。人懐こい笑顔で村に溶け込んだ彼は、ジプシーたちと接し、いろいろな出来事を経験して成長していく・・・姿を描いたとトニー・ガトリフ監督は語っていますが、個人的には彼の成長物語よりも、ジプシーたちのとっても”濃い"人間関係が印象に残りました。

ジプシーたちは、誰もが人とのふれあいを必要としています。そして、うれしいことがあっても悲しいことがあってもみんな一緒で、歌って、踊って、酒を飲む。

常に人種的差別にさらされてきた彼らにとって、それは自衛のためという意味もあり、そこに差別問題とか貧困問題などが影を落としているのは事実なのですが、それでもコンデンスミルクみたいに濃い人々の交わり方をみていると、ちょっとうらやましくなってしまうのです。音楽も良い。ローナ・ハートナーの笑顔も良い。

2008/07/20 11:16

frost

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