2008/日本/松竹
出演:ウエンツ瑛士 田の中勇 北乃きい 田中麗奈 大泉洋 間寛平 室井滋 緒形拳 寺島しのぶ ソ・ジソプ 佐野史郎
監督:本木克英
あれっ?意外と面白い [75点]
このレビューはネタバレを含みます
前作はラストの田中麗奈の猫ダンスが可愛かった以外はTVの特撮ものと大差がなく、妖怪の造形も今ひとつだったので今回は映画館で観るのをやめようかなと思っていたのですが、たまたま時間の都合で観てしまいました。
ところが、あまり期待していなかったせいもあったのか、開始早々に原作どおり鬼太郎が墓から生まれる場面や、目玉おやじが鬼太郎の父親から分離する場面がゲゲゲの歌に合わせて映されたときは一人狂喜してしまいました。
このまま全編が鬼太郎独特の世界観で進んでいくのかなと思っていましたが、さすがにそれでは子供がついてこなくなるので、全体的には子供向けの仕上がりとなっていました。
それでも前作の悪い点がかなり修正され、鬼太郎と夜叉のアクションシーンも迫力があり、人間と妖怪の悲しい愛など、映画としては面白く観ることができました。
いろいろな妖怪を誰が演じるのかも楽しみの一つですが、“井戸仙人”と“濡れ女”がなかなかの出来で、特に寺島しのぶは“濡れ女”のように怨念を持った役だと怖いくらいにはまってました。
もし、次回作を作ることがあれば、今度こそ全編がダークでおどろおどろしい、本来の「ゲゲゲの鬼太郎」を作ってもらいたいものです。
2008/07/16 23:23