ちょっと違う切り口の映画ニュースをお届けするウェブマガジン


クライマーズ・ハイ

2008/日本/東映=ギャガ/145分
出演:堤真一 堺雅人 尾野真千子 高嶋政宏 山崎努 
監督:原田眞人

偏差値:51.9 レビューを書く 読者レビュー(2)

(イントロダクション)
ベストセラー作家 横山秀夫(「半落ち」)の最高峰、待望の映画化!

23年の時を経て、あの夏、命を追った記者たちの壮絶なる一週間が幕を開ける。 「クライマーズ・ハイ」は、85年夏、地元群馬の地方紙の社会部記者として日航機墜落事故に遭遇、取材に携わった作家・横山秀夫(「半落ち」、「出口のない海」)が、自らの体験をもとに、2003年8月、渾身の力で世に放った衝撃作である。2003年週刊文春傑作ミステリーベストテン第1位、2004年本屋大賞2位などの圧倒的な支持を受けて重版を重ね、今なおベストセラーに君臨している本作が、熱烈なファンの声に応え遂にスクリーンに登場する! 群馬県、北関東新聞社。一瞬で520もの命を奪った、史上最大にして最悪の航空機事故の全権デスクに任命されたのは、組織から一線を画した遊軍記者・悠木和雅(堤真一)だった。 「<新聞>は命の重さを問えるのか―?」 大きな命題を前に立ち尽くす悠木は更なる壁にぶち当たる。 混乱する現場で、妬みや苛立ちに激昂する社内、加熱する全国紙対地元紙の報道合戦、壊れてゆく家族や友人との絆・・・。異常な熱気に包まれる中、必死にもがき信念を貫き通そうとする悠木は、あるスクープをめぐって極限の決断を迫られる。 未曾有の大事故を横糸に浮き彫りとなる生々しい人間関係。報道人としての使命感に自らを奮い立たせる悠木と、各々の正義を貫こうとする者の姿は「新聞社」という枠を超えて全ての働く人たち、或いは働いてきた人たちに問いかける―仕事とは?家庭とは?そして、生きる意味とは? これは、あの暑かった夏をひときわ熱く駆け抜けた新聞記者たちの濃密な日々の記録である。 四方八方からのプレッシャーに押しつぶされそうになりながらも確固たる信念で全権デスクの任務を遂行する主人公・悠木和雅を演じるのは、冷静沈着な役から温かみのある役まで幅広い演技力で、映画はもちろん、テレビドラマに舞台にと活躍中の堤真一。そして悠木に憧れつつも反発する県警キャップの佐山達哉を堺雅人が、男社会の中で奮闘する新人女性記者・玉置千鶴子を尾野真千子が演じ、記者魂をかけた熱いスクープ合戦を繰り広げる。また鬱屈とした悠木を谷川岳衝立岩登攀に誘い出す販売部の同僚で親友・安西耿一郎を高嶋政宏が、車椅子に乗ったワンマン社長を山崎努が印象深く演じ、くせのある新聞社の人間模様に厚みを持たせる。 メガホンをとるのは、社会派エンタテインメントから娯楽超大作まで傑作を生み出し続ける原田眞人監督。本作では、自身も最高記録となる2541カットを重ね、登場人物たちの緊張や感情の機微をスリリングに、そして情感たっぷりに、緩急をつけて立体的に描き出している。 あの夏、日本人は何を感じたのか?そして23年を経た今、わたしたちの胸には何が去来するのか? 悠木たちと共に、臨場感あふれる取材現場を共有し、<クライマーズ・ハイ>を体感せよ!

(ストーリー)
「クライマーズ・ハイってもんは、本当にあるの?」
「・・・・・・怖かったな」 「怖い? 異常に興奮して、恐怖心が麻痺しちゃうんだろ?」 「解けた時が怖いんです。溜め込んだ恐怖心が一気に噴き出して、一歩も動けなくなる。体中の筋肉が強張って、動くという意思決定を拒絶するんです」 「だったら・・・・・・おれも体験した」 「いつ?」 「ジャンボが墜ちた一週間さ・・・・・・」

1985年8月12日、通信社の速報が第一報を伝える。 「羽田発大阪行き日航123便が墜落した模様。乗客乗員524名ー。」
にわかに興奮の坩堝と化す編集局。全権デスクを命じられたのは悠木だった−。

7月5日(土)より、丸の内TOEI (1) ほか全国にてロードショー!!

『クライマーズ・ハイ』新聞記者になりたいか?

【ギャガ】去る6月17日、日比谷のホテルにて『クライマーズ・ハイ』の記者会見が開かれ、出演者の堤真一さん、堺雅人さん、尾野真千子さん、監督の原田眞人さんが登壇しました。また、同日新...