メメント

逆回転フィルムノワール [86点]

僕はクリストファー・ノーラン監督の大ファンなんですよ。今一番応援している監督です。クリストファー・ノーランの映画は「バットマン・ビギンズ」もそうでしたが、見れば見るほど新しい発見があって面白いのです。監督自身も「何度でも見て楽しめる映画を作ることを心がけている」と言ってました。

この映画は昔の40年代くらいのフィルムノワールのタッチで描かれています。ガイ・ピアースの語り方がハードボイルドでかっこいい。

アイデアの面白いところは、主人公の記憶が10分しか持たないところ（そういう病気の人は本当にいます）。

この映画は、どんどん時間がさかのぼっていく映画。最初のシーンが時間軸では最後のシーン。そして最後のシーンが時間軸では最初のシーンになっています。

主人公が語り部なんですけど、この主人公のモノローグがまったく信用できないからさあ大変。公開当時の売り文句は「記憶喪失の疑似体験」でした。観客の記憶力も試される映画でした。

2008/06/08 22:50

シネマガ管理人

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