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ラスベガスをぶっつぶせ

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2008/アメリカ/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/122分
出演:ジム・スタージェス ケイト・ボスワース ローレンス・フィッシュバーン ケヴィン・スペイシー 
監督:ロバート・ルケティック

偏差値:56.0 レビューを書く 読者レビュー(1)

「運」は存在しない。信じるのは「数式」だけ。

数学の天才学生VSラスベガス!
 数学力の低下がささやかれる中、大流行中の知能ゲームの数々。最近では「脳を鍛える」シリーズ、「数独」「百ます計算」等は、もはやエンタテインメントとして定着し人気を博している。また理系の天才を主人公にしたTVドラマ「ガリレオ」の大ヒットなど、ますます注目を集める「理系的天才」。そんな中、登場する本作『ラスベガスをぶっつぶせ』は、理系でイケメンの主人公ベンを筆頭に、数学の天才大学生たちがその能力をカード・ゲーム(=ブラックジャック)に応用し、ラスベガスで攻略に挑む。これまでになかったアプローチで、スリリングかつサスペンスフルに描いている。

すべてが実話、すべてが実在の人物!
 本作の原作は、数学を用いた本格的なサスペンス、しかも実話をベースにしたことで注目を浴びている。それがベン・メズリック著の『ラス・ヴェガスをブッつぶせ!』(アスペクト刊)だ。世界最高峰の理科系大学であるマサチューセッツ工科大学(MIT)に実在した天才学生ジェフ・マーが、その頭脳と才能を活かしてブラックジャックの必勝法=カード・カウンティングというテクニックを習得。それを用いて、世界中のギャンブラーが集結するラスベガスを攻略するという痛快なストーリー。
 カギとなるのは、カード・カウンティングという戦術で、ブラックジャックに用いられる非常に高度なテクニック。カードのシャッフルや残り枚数、すでに使用されたカードの札目などから出目を計算し、プレーヤーが有利になる方法だ。実際は熟練のギャンブラーでもこの戦術を習得することが相当困難だとも言われており、MITの学生たちが、それを難なくやってのけてしまったこと自体が驚愕の事実である。

ハリウッドの期待の新星ジム・スタージェス主演!
 主人公のベン役には、新鋭ジム・スタージェスが挑んでいる。ボストンの普通の学生からラスベガスのセレブへの変貌ぶりの演技力には注目。その知的でクールなルックスは女性からの支持が集まるに違いない!イギリスで「確実にブレイクするアップカミングスター」として注目されている彼は2007年にアメリカで大ヒットを記録し、数々の映画賞にノミネートされたミュージカル映画『アクロス・ザ・ユニー
ス(原題)』(監督:ジュリー・テイモア)で主演を務めたことでも知られている。実はこの作品、ビートルズの楽曲を使った前衛的なミュージカルとして話題を呼んだだけでなく、ジムの歌唱力が絶賛を浴びた。その結果、ジュリー・テイモア監督はジムを気に入り、彼女の次回作として企画しているブロードウェイ・ミュージカル「スパイダーマン」で、主役の最有力候補としているのだ。これが実現すれば、ハリウッド版のトビー・マグワイアに並ぶスターになることが約束されるだろう。

5月31日(土)より有楽座ほか全国ロードショー