27 Dresses
2008/アメリカ/FOX/111分
出演:キャサリン・ハイグル ジェームズ・マースデン マリン・アッカーマン ジュディ・グリア エドワード・バーンズ
監督:アン・フレッチャー
偏差値:59.9 レビューを書く
主人公はジーザス!? [88点] [参考:1]
このレビューはネタバレを含みます
ヒロインのジェーンは、美人でスタイルもよい。
性格もしっかり者で、人の面倒見がよく有能な秘書でもある。
女の私がみても惚れぼれする女性だ。
なのに、なぜかお人よしすぎて、人の結婚式の仕切り役を一手に引き受けてばかりで(というより趣味みたいだが)友人である花嫁の付添い人を27回もしている。
結果的にジェーンの部屋のクローゼットは、27着のドレスがびっしり!(すごい!)。
それにしても、不思議。
こんなキュートなジェーンになぜに恋人がいないのか?
答えは簡単。
自分の上司にずっとずっと片思いしてるからだ。(乙女のような純情さなのだ)
ジェーンは、自分の想いを内に秘めて、黙々と秘書業をこなす。
なのに、その上司は自分のケバい妹に、一瞬にして一目ぼれしちゃって、あれよあれよ、という間にプロポーズしてしまう。
「この上司、本当にアホとちゃう?」っていうくらい女の趣味が悪い。
妹のテスはモデル上がりで、男をとっかえひっかえの目狐みたいな尻軽女なのだ。
私なら、美人で有能な秘書のジェーンを花嫁にするだろう!
もちろん、二人の結婚式の準備はジェーンがする。
なんで、よりによって、好きな男と妹の結婚式をプロデュースしなくちゃならないのだろう!
ジェーンの父親は姉の心しらずにバカ歓びして、2人を食事に誘う。
一緒のテーブルで、二人のアツアツぶりを前にしてジェーンのヤケ食いのシーンは泣けるほど、同情した。
おまけにお父さんたら、亡くなった母親の形見のウエディング・ドレスを妹に渡しちゃうんだもんね。
ジェーンがどんなにそのドレスを大切に思っていたのかもしらずにさ。そのドレスをあろうことか、妹はリフォームしてしまうのだ!(この一件でさすがのジェーンもキレルのだが。)
けっして頼まれると「NO!」とはいえないジェーンを見ていると日本人によくいるタイプの女性と同じだな。
そのジェーンが最後の最後で、妹に対して「大どんでん返し」ともいえるひどい仕打ちをするのだが、私は「ジェーンよ!良くやった!」と拍手がしたくなった!
まあ、見る人が見ると「そんな残酷な…」って思うかもしれないが。
お人好しのいい人を卒業したジェーンにあっぱれ!
人間、時には良い人を捨てて悪女になったっていいと思う。
こういう映画を見るとアメリカは、積極的な女性しかいないって思い込みが間違っているとわかる。どうしてどうして、いろんなタイプの女性がいるのだな~って、ちょっとうれしくなった。
私にとってジェーンは「ジーザス」に匹敵するチャーミングな女性であった。
2008/06/13 23:58 (2008/06/14 00:02修正)