2012/159分
出演:阿部寛 村上ショージ 石原さとみ 能年玲奈 小柳友 ベンガル ユースケ・サンタマリア 戸次重幸 なだぎ武 上田耕一 鶴見辰吾
監督:伊藤匡史
(データベース登録者:まっつぁんこ)
偏差値:55.7 レビューを書く
中途半端などんでんがえし [70点] [参考:1]
失敗作だと思う。
つまらないわけではない。
むしろ面白い。
2時間40分と長大な尺を一気にみせる。
しかし、あえて失敗と言いたい。
原作小説の方がはるかに面白く
すっきりしているのである。
失敗の原因はふたつ。
①一つ目はキャスティング。
とはいっても、ただ一点。
タケさんの阿部寛だけである。
容貌はともかく、背が高すぎる。
それだけで強く印象に残るのでは詐欺師はムリ。
いくら変装したって背は縮められない!(笑)
映画化とキャストきいて、まずこれだけはありえんと思った。
②二つ目は、極めて重要な点で行われた原作の改変。
「衝撃のラストには、衝撃のウラがある。」
原作はきれいなどんでん返しになっているのに
この改変が、せっかくの仕掛けを中途半端なものにしてしまった。
ネタバレになるので詳しくは語れない。
が、②と①が相乗効果でそれはありえないだろ
というシーンが出現してしまったのは残念。
それをカバーしようとしたアイディアは認める。
が、こんな中途半端なことになるのなら、すなおに原作通りに映画化すればよかったと思うのである。
2012/10/31 12:54