あの日の指輪を待つきみへ
Closing The Ring
2007/イギリス=カナダ=アメリカ/松竹/118分
出演:シャーリー・マクレーン クリストファー・プラマー ミーシャ・バートン ピート・ポスルスウェイト ブレンダ・フリッカー ネーヴ・キャンベル グレゴリー・スミス スティーヴン・アメル デヴィッド・アルペイ マーティン・マッキャン
監督:リチャード・アッテンボロー
アカデミー賞に輝くスタッフ・キャストが贈る
半世紀、二大陸を結ぶ実話から生まれた感動のラブ・ストーリー
今から数年前のある日、アイルランドのラジオから一風変わったニュースが流れた。ベルファストの丘で、指輪が見つかったというのだ。もちろん、ニュースになるからには、ただの指輪ではない。50年以上も前にその丘で墜落死した、アメリカ軍の航空兵の結婚指輪だったのだ。
いったい、この指輪はどんな運命を辿ってきたのか? そして、誰のもとへ帰るのか──? 多くの人々の想像力をかきたてたこのニュースに、一人の脚本家が創作意欲を激しく揺さぶられ、半世紀、二大陸を結ぶラブ・ストーリーを書き上げた。実話から生まれたこの物語に惚れこんだ、アカデミー賞に輝く一流のスタッフ、キャストの手によって映画化されたのが、本作『あの日の指輪を待つきみへ』である。
今、指輪に封じられた愛の秘密が明かされる──
ある日突然、アメリカに暮らすエセル・アンのもとに、アイルランドからの報せが届く。エセルの名前が刻まれた金の指輪が、ベルファストの丘で発見されたというのだ。送りましょうという申し出を、なぜか冷たく断るエセル。彼女は、長年連れ添った夫チャックを亡くしたばかりだった。父親の死を淡々と受け止める母親に不満を抱く娘のマリーに、自分の人生は21歳で終わったから、今さら嘆くことなど何もないと語るエセル。マリーは、両親の親友で、青春の日々を共にしたジャックに事の真相を尋ねるが、彼は瞳に悲しみをたたえるだけで、過去を語ろうとしない。
なぜ、エセルが一度も行ったことのないアイルランドに、指輪が埋もれていたのか? 指輪に刻まれたもう一つの名前「テディ」とは誰なのか? 彼は今、どこにいるのか? 指輪を見つけた青年が、はるばるアイルランドからエセルを訪ねてきた時、遂にエセルは決意する。50年前の過去と向き合うことを──。今、2つの時代、2つの国を結ぶ、壮大な愛の旅が始まった......。
この世の中で、失くした恋ほど、美しいものはない。時が経てば経つほど、悲しみさえも熟した甘い果実となり、再び傷つくことを恐れる私たちを、過去の部屋に閉じ込める。しかし、若き日の悲恋に決着をつける旅に出たエセルは、運命の愛は一度きりではないという、人生の素晴らしい真実を見つける。その姿は、すべての女性に、命ある限り愛に生きる勇気を与えてくれるだろう。
一人のヒロインのために名匠が選んだ、ハリウッドの大女優と期待の若手女優
映画史に輝かしい功績を残してきた監督、そして俳優人生の中で、本作の脚本を「最も感動した物語の一つで、どうしても自分の手で映像化したかった」と語るのは、リチャード・アッテンボロー。『ガンジー』でアカデミー賞を受賞、ロード(卿)の称号を持つイギリス映画界の重鎮である。
アッテンボロー監督が、ヒロインのエセルを演じられるのは彼女しかいないと熱烈なオファーを贈ったのが、『愛と追憶の日々』でアカデミー賞を受賞したシャーリー・マクレーン。1955年の映画デビュー以来、半世紀もの間、ハリウッドのトップの座に君臨し続ける大女優だ。若き日のドラマティックな恋愛が残した甘美な影をまとったエセルが、やがて新たな人生に向かって光り輝いていく姿を見事に演じきった。充実した歳月を重ねることでしか得られない、風格に満ちた美しさをスクリーンに刻み付けている。
若き日のエセルには、大ヒットTVシリーズ「TheOC」で、日本でも人気急上昇のミーシャ・バートン。大先輩の若い頃を演じるというプレッシャーをはねのけ、名匠の抜擢に圧倒的な演技力と瑞々しい存在感でこたえた。
エセルを見守り続けたジャックには、『サウンド・オブ・ミュージック』から『ナショナル・トレジャー』まで、100本以上の映画に出演しているベテラン俳優、クリストファー・プラマー。その他、『父の祈りを』でアカデミー賞にノミネートされたピート・ポスルスウェイト、『マイ・レフトフット』で同賞に輝いたブレンダ・フリッカーら、実力派が脇を固めている。
アイルランドとアメリカ、それぞれの国の2つの時代を映像の質感で描き分けた撮影は、『ことの終わり』でアカデミー賞にノミネートされ、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』『トロイ』などの大作でも知られるロジャー・プラット。
人生が続く限り、愛は終わらない。2008年夏、運命の愛を探しに行きませんか──?
7月19日(土)テアトルタイムズスクエアほかロードショー
4月23日、新橋にて、『あの日の指輪を待つきみへ』のPRとして主演のミーシャ・バートンが来日。記者会見が開かれた。 この日のミーシャの印象については「今週のスター」に書いたので...