2003/日本/115分
出演:哀川翔 鈴木京香 渡部篤郎 大杉漣 岩松了 柄本明 市川由衣
監督:三池崇史
プロデューサー:岡田真
脚本:宮藤官九郎
撮影:田中一成
編集:島村泰司
音楽:遠藤浩二
美術:坂本朗
偏差値:54.3 レビューを書く
ゼブラナース最高! [75点] [参考:1]
子どもの頃に憧れていたがあまりの不人気ぶりに番組が打ち切りになった超マイナーな特撮ヒーロー『ゼブラーマン』が忘れられず、大人になっても密かに手作りのコスプレを楽しんでいた気弱な小学校の先生が、あろうことかエイリアンから地球を守る本物のヒーロー『ゼブラーマン』になって行くお話です。
とにかくバカバカしい展開で三池崇史監督らしい喜劇になっていますが、あれもこれもとアイデアを詰め込みすぎたためか何がやりたいのかがよく解らないところも多い作品です。
脚本は世間では面白いと評判の宮藤官九郎ですが、どうもこの人の脚本は自分が楽しければ観客も楽しいと思い込んでいるような気がして、作品によっては拒否反応を起こしてしまいます。
いやまず自分が楽しくなけりゃ観客も楽しくないだろうと思うのは当然なのですが、観客のすべてが宮藤官九郎と同じ感性を持っている訳ではないので、ツボを外すとただの悪乗りに思えて正直キツい時があります。
本作にもその傾向があるのですが、悪乗りのし過ぎであっても起承転結の結がしっかり描かれているのでバカバカしい内容にもかかわらず終わった時は一本の映画を観たなという気分になりました。
主人公を囲む脇役の面々はよく言えば個性的、悪く言えば濃くてウザい役者が多いためか、こちらも拒否反応を起こしかけましたが、そんな中で鈴木京香さまの登場は一服の清涼剤でしたね。
特に劇中に数分間だけ主人公の妄想の中でゼブラーマンを助けるために登場するゼブラナースの大胆なコスチュームには思わず目を奪われてしまいました(^^ゞ
主役の哀川翔は今はバラエティー番組では気のいい兄ちゃん風でお馴染みですが、この作品が公開された当時はまだコワモテのアニキ的な印象が強かったので、本作で演じるそれまでのイメージとは真逆の気が弱くて冴えない小学校の先生役はちょっとどうなのかなと思いましたが、なかなかいい味を出していて、これまでの役柄とは違った一面を見せてくれます。
本作は哀川翔の主演100作目として製作されいていることから、悪乗りに見える脚本も脇役の濃い演技も主役を盛り上げようとするスタッフ全員の意気込みの表れかもしれませんね。
繰り返しますが、ゼブラーマンの危機に颯爽と登場する鈴木京香さま扮するゼブラナースは一見の価値ありですよ(^^)
2012/04/09 14:53
kira
『ゼブラーマン −ゼブラシティの逆襲−』仲里依紗インタビュー
2010年5月1日に劇場公開された映画『ゼブラーマン −ゼブラシティの逆襲−』で主人公を凌駕する存在感を放つキャラクター”ゼブラクイーン”を演じた女優・仲里依紗。歌手デビューも果たした同役について語ったもらった。