Waterloo Bridge
1940/アメリカ/108分
出演:ヴィヴィアン・リー ロバート・テーラー マリア・オースペンスカヤ
監督:マーヴィン・ルロイ
偏差値:64.0 レビューを書く
ヴィヴィアン・リー絶頂期の名演 [95点] [参考:3]
ヴィヴィアン・リーはこのとき27歳。前年の39年には”風と共に去りぬ”で、スカーレット・オハラを演じてアカデミー主演女優賞を受賞。ローレンス・オリヴィエとの熱愛さなかでもあり、やがて悲しい色合いを増していく彼女の人生の絶頂期。幸せそうに笑う表情や不幸のどん底で涙する表情など、とにかく舞台で鳴らしたヴィヴィアンの感情表現は豊かですばらしい。ラスト近くの橋の上で魂の抜け殻のようにたたずむ彼女が、徐々にある決意に向かっていくときの表情の変化は必見。
ロイを演ずるのはロバート・テイラー。甘い二枚目ぶりがお金持ちの坊ちゃんにぴったり。とにかく自分の感情にストレートで鈍感でのんき。マイラがどれだけ苦しんでいてもまったく気づかず一人舞い上がっているところが観ていてやきもきするわけですが、こののんきさとの対比でヴィヴィアン・リーの迫真の演技がより際立つかと思えばそれもまた良しです。
2008/07/05 09:32