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大鹿村騒動記

2011/日本/東映/93分
出演:原田芳雄 大楠道代 岸部一徳 佐藤浩市 松たか子 瑛太 石橋蓮司 三國連太郎 
監督:阪本順治
脚本:荒井晴彦、阪本順治
http://ohshika-movie.com/

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娯楽の原点ここにあり。涙も忘れて心が躍る、小さな村の晴れ舞台。

長野県、下伊那郡大鹿村。300余年の伝統を持つ村歌舞伎「大鹿歌舞伎」の公演を間近に控え、稽古に励む鹿料理店主・風祭善(原田芳雄)と村民たち。そんな彼らの前に、18年前に駆け落ちをして村を離れた善の妻・貴子(大楠道代)と幼なじみの治(岸部一徳)が現れた。しかも貴子は前頭葉に疾患があり、駆け落ちしたことすら忘れている様子。仕方なく善は、貴子を治ともども店に住まわせるが・・・。

名優・原田芳雄の心を魅了した伝統芸能を題材に、監督・阪本順治が人生のおかしみを込めて描く、村民たちの物語。さらに本作へは、大楠道代・岸辺一徳・松たか子・佐藤浩市など日本映画界屈指の俳優陣が結集。ナチュラルな演技でユーモラスな村民たちを演じるほか、彼らの魅せる大鹿歌舞伎がクライマックスを盛り上げる。

【STORY】
南アルプスの麓の村まで走る路線バスに、風変わりな客が乗り合わせていた。サングラスに帽子といった出で立ちの能村治(岸部一徳)と風祭貴子(大楠道代)である。18年前に、駆け落ちで村を離れたふたりであった。
鹿料理のレストラン「ディア・イーター」を営む風祭善(原田芳雄)は、300年の伝統を持つ村歌舞伎の公演を間近に控え、準備にいそしんでいた。その稽古場に、治と貴子が現れたのである。「善ちゃん、どうしようもなくて・・・返す」と治。貴子は前頭葉に疾患があり、記憶障害に悩まされているのだった。変わり果てた元妻を前にして、善は治を何度も殴りつけるが、気が晴れない。結局、駆け落ちしたことすら忘れてしまった貴子を、治ともども店に住まわせることになる。奇妙な共同生活が始まった。
一方、大鹿歌舞伎は公演日が迫っていた。貴子は、18年前に演じていた役柄のセリフだけはしっかりと記憶していた。そしてある日、貴子の記憶が突如として蘇る。公演当日。幕が開き、例年通り多くの観客が見守る中、善と貴子、そして村民たちが力を合わせた演目が始まろうとしていた。

7月16日(土)より全国ロードショー!

阪本順治監督。初の喜劇『大鹿村騒動記』の初日に張り切ってみる

阪本順治監督。初の喜劇『大鹿村騒動記』の初日に張り切ってみる

2011年7月16日(土)、有楽町にて、原田芳雄主演作『大鹿村騒動記』の初日舞台挨拶が行われ、大楠道代、岸部一徳、佐藤浩市、松たか子、石橋蓮司、阪本順治監督が登壇した。